[確報-2016年第3四半期]世界の不動産投資額、前年同期比4%減の1,650億ドル 2016年1-9月期の投資額は前年同期比8%減の4,540億ドル
[16/11/01]
提供元:PRTIMES
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2016年11月1日 東京‐総合不動産サービス大手のJLL(本社: 米国シカゴ、最高経営責任者(CEO)兼プレジデント: クリスチャン・ウルブリック、NYSE: JLL、以下: JLL)がまとめた投資分析レポートによると、2016年第3四半期の世界の商業用不動産投資額は、前年同期比4%減の1,650億ドル※1、2016年1-9月の投資額は、前年同期比8%減の4,540億ドルとなりました。2016年の世界の商業用不動産投資額の見通しは、前年比10%減の6,100-6,300億ドルとしています。
なお、当レポートは10月18日に速報リリースを発表しています。(速報発表値:世界の2016年第3四半期の投資額は前年同期比5%減の1,630億ドル、2016年1-9月の投資額は前年同期比8%減の4,540億ドル、2016年の世界の商業用不動産投資額の見通しを6,100-6,300億ドル)
日本の不動産投資に特化した分析レポート「ジャパン キャピタル フロー (Japan Capital Flows)」は、11月上旬に発行予定です。
ハイライトは以下のとおりです。
?2016年第3四半期の世界の商業用不動産投資額は、前年同期比は4%減となったものの、前期比は8%増の1,650億ドルとなった。2016年1-9月の投資額は、前年同期比8%減の4,540億ドルとなった。(図表1)
2016年第3四半期のアメリカの投資額は、前年同期比1%増の770億ドル、2016年1-9月期の投資額は前年比10%減の2,070億ドルとなり、2016年1-9月の投資額減少はアメリカでの投資活動減少が主な要因となっている。EMEAの投資額は、前年同期比14%減の550億ドル、2016年1-9月期の投資額は10%減の1,610億ドルとなった。イギリスのEU離脱確定を受け、今後の市場を見極める投資家もみられ、投資活動が減少した一方、イギリス以外のヨーロッパ諸国は北欧、中東ヨーロッパを中心に2015年と同等の活動がみられた。アジア太平洋地域の投資額は、前年同期比5%増の330億ドル、2016年1-9月期の投資額は1%減の870億ドルとなった。中国で10%増、シンガポールで41%増となり、第3四半期の投資額を押し上げた。日本、オーストラリアは、市場への限定的な物件供給を背景に、投資活動が停滞している。(図表1、2)
2016年1-9月期における都市別投資額では、ニューヨーク(331億ドル)が1位、ロンドン(173億ドル)が2位となった。イギリスのEU離脱確定を受け、中長期的なロンドン市場の動向を見極める投資家の動きがあり、ロンドンの2016年1-9月期の投資額は現地通貨で36%減、ドル建てでは41%減となった。東京(100億ドル)は、ロサンゼルス(157億ドル)、パリ(148億ドル)に続き、5位となった。(図表3)
2016年第3四半期の世界の不動産投資額をみると、前年同期比4%減で微減に留まり、前期比では8%増とプラスに転じており、投資市場は堅調に推移していることから、2016年通年の投資額は、6,100 - 6,300億ドルと予測している。(図表4)
図表1:商業用不動産への直接投資額
[画像1: http://prtimes.jp/i/6263/170/resize/d6263-170-467848-0.jpg ]
図表2:商業用不動産への直接投資額 地域別2007年第1四半期-2016年第3四半期
[画像2: http://prtimes.jp/i/6263/170/resize/d6263-170-828555-1.jpg ]
図表3:2016年第3四半期 投資活動が最も活発な世界10都市
[画像3: http://prtimes.jp/i/6263/170/resize/d6263-170-427390-2.jpg ]
図表4:2003年-2016年 地域別取引額 実績値と予想値
[画像4: http://prtimes.jp/i/6263/170/resize/d6263-170-342628-3.jpg ]
【補足】
※1 通貨単位は、別途記載がない限りすべて米ドルとします。
この投資分析レポートは、世界における不動産投資マネーの動きを解説するレポートで、四半期ごとに刊行しています。その他世界の最新の不動産データと詳細は、当社ホームページをご覧ください。
www.joneslanglasalle.co.jp (レポートは英語のみ)
JLLについて
JLL(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、包括的な不動産サービスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。世界80ヵ国、従業員約60,000名、280超拠点で展開し、年間の手数料収入は約52億米ドル、総売上高は60億米ドルに上ります。2015度は、プロパティマネジメント及び企業向けファシリティマネジメントにおいて、約3億7,200万m2 (約1億1,200万坪)の不動産ポートフォリオを管理し、1,380億米ドルの取引を完了しました。JLLグループで不動産投資・運用を担当するラサール インベストメント マネジメントは、総額591億米ドルの資産を運用しています。JLLは、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。
JLLのアジア太平洋地域での活動は50年以上にわたり、現在16ヵ国、92事業所で34,000名超のスタッフを擁しています。JLLは、2016年インターナショナル・プロパティ・アワード・アジア・パシフィックにて、合計15の賞を受賞しました。2015年ユーロマネー・リアル・エステート・アワードでは、最優秀リアル・エステート・アバイザーに選出されました。詳細な情報はホームページをご覧下さい。www.joneslanglasalle.co.jp