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「風力発電機の長寿命化に向けたマルチスケールトライボ解析・実験による最適潤滑剤設計」がNEDO事業として採択

-潤滑剤の新技術開発により、日本における洋上風力発電の導入拡大に貢献-

出光興産株式会社(代表取締役社長:木藤俊一、以下当社)が提案する「風力発電機の長寿命化に向けたマルチスケールトライボ※1解析・実験による最適潤滑剤設計」が、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「風力発電等技術研究開発/風力発電高度実用化研究開発/風車運用・維持管理技術高度化研究開発」事業の助成事業として、このたび採択されました。潤滑剤の性能(耐摩耗性・長期安定性)向上を図り、洋上風車の軸受や歯車で使用する潤滑剤の平均交換頻度を現状の5年から15年へと3倍に延長することによる機械の長寿命化を実現する新技術開発を行います。なお、事業期間は、2020年度から2022年度の3年間です。





NEDOの「風力発電等技術研究開発/風力発電高度実用化研究開発/風車運用・維持管理技術高度化研究開発」事業は、日本における洋上風力発電の導入拡大へ向け、国内風車のダウンタイム※2および運転維持コストの低減、さらに発電量向上を目指した技術開発を行うことで発電コスト低減を目指すものです。当事業では、洋上風車の運転維持コストを低減する各コア技術の開発を目的とします。

当社は、「風車運用・維持管理技術高度化研究開発」事業の中で、兵庫県立大学および岡山大学と協働し新技術開発として、洋上風車の軸受や歯車のメンテナンスフリー化に寄与する潤滑剤の最適な分子構造の創出と実証を行います。
新技術開発は、当社がこれまで潤滑剤開発で培ってきた基材最適化技術・評価方法をベースに行います。そこに兵庫県立大学のシミュレーション技術およびマテリアルズインフォマティクス技術を駆使したスーパーコンピューターにおける大規模実証計算を利用することで、データに基づく理論的根拠による最適な基材の分子構造や潤滑剤の組成を予測します。
基材候補には、兵庫県立大学および岡山大学で開発した、摩擦・摩耗の低減に寄与する複数の新材料(トライボナノマテリアル添加剤)も対象に加えます。

当社はこれまでも技術立脚型のグローバル潤滑油メーカーとして新しい価値創造に取り組んできました。今回の採択を受け、洋上風力発電の導入拡大へ向けた日本発の新技術開発をさらに推進します。

※1トライボロジー。摩擦・摩耗・潤滑の科学を扱う領域のこと。
※2保守や不具合によって稼働停止している期間を指します。潤滑剤は様々な機械の摩擦・摩耗を防ぎ、エネルギーロスの減少、機械部品の長寿命化等に貢献します。
[画像: https://prtimes.jp/i/23740/255/resize/d23740-255-767204-0.png ]


本件に関するNEDO開示情報
2020年8月17日付
https://www.nedo.go.jp/koubo/FF3_100283.html
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