次世代車載セーフティ・システムの運転手/搭乗者モニタを強化する先進的なイメージ・センサを発表
[18/12/05]
提供元:PRTIMES
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・先進的なイメージ・センサが運転手/搭乗者のモニタリングを強化し、安全性と快適性を向上
・画期的な高ダイナミック・レンジで、車載・産業用マシン・ビジョンに最適な車載用電子グローバル・シャッター技術
・AutoSensおよびElectronica 2018において、Jungo社と協力し、運転手/搭乗者のモニタリングと将来の運転支援に向けたデモを実施
[画像: https://prtimes.jp/i/1337/923/resize/d1337-923-490433-0.jpg ]
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、運転手/搭乗者モニタリング向けに、新しいグローバル・シャッター機能付き車載用イメージ・センサであるVG5661およびVG5761を発表しました。AutoSensイメージング・コンファレンスおよびElectronica 2018では、車載用ソフトウェアのイノベータであるJungo社のドライバ・モニタリング・ソリューション「CoDriver」を使用して、両製品のデモを実施しました。
VG5661およびVG5761は、照明を当てたシーンを取り込み、太陽光や街路照明といった予測できない外的な影響を除去することで、運転手および搭乗者のモニタリングを強化します。特に、940nmの波長付近の近赤外線照明下では、優れた画質によってモニタリング・システムの応答の質が向上し、運転手の注意度合いや搭乗者の快適度合い、または子供の行動を監視するといった新しい機能が実現します。また、両製品には、高ダイナミック・レンジ・モードでも照明の消費電力を大幅に低減するSTの車載用グローバル・シャッター技術が搭載されています。
世界中の交通安全機関では、交通事故の内、最大25%が運転手の疲労に起因していると考えられています。STの車載用イメージ・センサを使用して強化された運転手モニタリング・システムは、事故の低減や、人命の保護に貢献します。また、高精度のセンシングにより、運転手が問題なく運転可能かどうかを運転支援システムで常時モニタし、手動運転モードと自動運転モードとの切り替えをサポートすることで、快適性と安全性を大きく向上させることができます。ヨーロッパにおいて自動車安全性評価を実施しているEuro NCAPの2025年までのロードマップでは、運転手モニタリングが最も重要かつ主要な安全機能として提案されました。これは自動運転の前提条件でもあります。
STは、国際産業イベントにおいて、Jungo社と協力し、新しいセンサで次世代の運転支援を実現する仕組みを展示しました。Jungo社の運転手/搭乗者モニタリング・ソフトウェアは、STのセンサから提供される鮮明かつクリアなイメージを利用して、すべての運転手および搭乗者の位置と動きをモニタし、運転手の状態の評価や搭乗者の位置と動きを正確に測定します。実施されたデモでは、自動運転と運転手との連携を向上させる可能性をハイライトすると共に、搭乗者のモニタリングにより、快適性および安全性を向上させる手法を示しました。
STマイクロエレクトロニクスのイメージング・ソリューション ビジネス・ラインのディレクタであるAymeric Fuchetは、次のようにコメントしています。「STの革新的なグローバル・シャッター技術を搭載した車載用イメージ・センサは、先進的な車載・産業用マシン・ビジョン・アプリケーションの性能を強化するように設計されています。Jungo社との協力を通じて、これらのセンサが道路交通の安全性を高め、自動運転システムの性能を向上できることを示しました。」
Jungo社の最高経営責任者(CEO)であるOphir Herbst氏は、次のようにコメントしています。「当社のソフトウェア・ベースのソリューションを、STのセンサが持つ卓越した背景除去機能および撮影機能と組み合わせることで、低コストかつ高性能の運転手・搭乗者モニタリングを実現し、将来の自動車に搭載される新機能と新サービスに強力かつ柔軟性の高いプラットフォームを提供します。」
VG5661およびVG5761は、現在サンプル出荷中で、STは、次世代自動車向けの新しい運転支援システムへの導入を促進するため、主要顧客との協力を進めています。
技術情報
STのVG5661およびVG5761は、1.6Mピクセルと2.3Mピクセルのグローバル・シャッター機能付き車載用イメージ・センサです。ピクセルのデータを1行ずつ連続的に直接読み込むローリング・シャッターとは異なり、グローバル・シャッターは、全ピクセルのデータを同時に取り込みます。
STは、3.2μmという微小なピクセル・サイズを維持したまま2つのメモリ・セルを備えた独自の車載用グローバル・シャッター・ピクセルを開発し、センサの小型化と、厳しい環境下でもクリアで鮮明なイメージを取り込む高分解能を実現しました。2つのストレージにより、それぞれの画像を格納することが可能で、98dBまでの高ダイナミック・レンジや遅延のない背景除去を実現するため、ホスト・システムによる追加処理が不要です。これにより、ホスト・システムの負荷が低減され、処理によるアーチファクトが削減されます。また、近赤外線の波長での高ダイナミック・レンジと高MTF(空間周波数特性)により、自然光源からの干渉を最小限に抑えることができます。
VG5661およびVG5761は、イメージング用標準BGAパッケージか、もしくは、量産される車載機器メーカーのシステムに直接統合されるベア・ダイとして提供されます。両製品ともAEC-Q100グレード2に準拠し、自動車用機能安全規格ISO 26262に従ったASIL-Bカメラ・システムに必要な機能安全が搭載されています。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2017年の売上は83.5億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st.com )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
イメージング製品部
TEL: 03-5783-8340 FAX: 03-5783-8216
・画期的な高ダイナミック・レンジで、車載・産業用マシン・ビジョンに最適な車載用電子グローバル・シャッター技術
・AutoSensおよびElectronica 2018において、Jungo社と協力し、運転手/搭乗者のモニタリングと将来の運転支援に向けたデモを実施
[画像: https://prtimes.jp/i/1337/923/resize/d1337-923-490433-0.jpg ]
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、運転手/搭乗者モニタリング向けに、新しいグローバル・シャッター機能付き車載用イメージ・センサであるVG5661およびVG5761を発表しました。AutoSensイメージング・コンファレンスおよびElectronica 2018では、車載用ソフトウェアのイノベータであるJungo社のドライバ・モニタリング・ソリューション「CoDriver」を使用して、両製品のデモを実施しました。
VG5661およびVG5761は、照明を当てたシーンを取り込み、太陽光や街路照明といった予測できない外的な影響を除去することで、運転手および搭乗者のモニタリングを強化します。特に、940nmの波長付近の近赤外線照明下では、優れた画質によってモニタリング・システムの応答の質が向上し、運転手の注意度合いや搭乗者の快適度合い、または子供の行動を監視するといった新しい機能が実現します。また、両製品には、高ダイナミック・レンジ・モードでも照明の消費電力を大幅に低減するSTの車載用グローバル・シャッター技術が搭載されています。
世界中の交通安全機関では、交通事故の内、最大25%が運転手の疲労に起因していると考えられています。STの車載用イメージ・センサを使用して強化された運転手モニタリング・システムは、事故の低減や、人命の保護に貢献します。また、高精度のセンシングにより、運転手が問題なく運転可能かどうかを運転支援システムで常時モニタし、手動運転モードと自動運転モードとの切り替えをサポートすることで、快適性と安全性を大きく向上させることができます。ヨーロッパにおいて自動車安全性評価を実施しているEuro NCAPの2025年までのロードマップでは、運転手モニタリングが最も重要かつ主要な安全機能として提案されました。これは自動運転の前提条件でもあります。
STは、国際産業イベントにおいて、Jungo社と協力し、新しいセンサで次世代の運転支援を実現する仕組みを展示しました。Jungo社の運転手/搭乗者モニタリング・ソフトウェアは、STのセンサから提供される鮮明かつクリアなイメージを利用して、すべての運転手および搭乗者の位置と動きをモニタし、運転手の状態の評価や搭乗者の位置と動きを正確に測定します。実施されたデモでは、自動運転と運転手との連携を向上させる可能性をハイライトすると共に、搭乗者のモニタリングにより、快適性および安全性を向上させる手法を示しました。
STマイクロエレクトロニクスのイメージング・ソリューション ビジネス・ラインのディレクタであるAymeric Fuchetは、次のようにコメントしています。「STの革新的なグローバル・シャッター技術を搭載した車載用イメージ・センサは、先進的な車載・産業用マシン・ビジョン・アプリケーションの性能を強化するように設計されています。Jungo社との協力を通じて、これらのセンサが道路交通の安全性を高め、自動運転システムの性能を向上できることを示しました。」
Jungo社の最高経営責任者(CEO)であるOphir Herbst氏は、次のようにコメントしています。「当社のソフトウェア・ベースのソリューションを、STのセンサが持つ卓越した背景除去機能および撮影機能と組み合わせることで、低コストかつ高性能の運転手・搭乗者モニタリングを実現し、将来の自動車に搭載される新機能と新サービスに強力かつ柔軟性の高いプラットフォームを提供します。」
VG5661およびVG5761は、現在サンプル出荷中で、STは、次世代自動車向けの新しい運転支援システムへの導入を促進するため、主要顧客との協力を進めています。
技術情報
STのVG5661およびVG5761は、1.6Mピクセルと2.3Mピクセルのグローバル・シャッター機能付き車載用イメージ・センサです。ピクセルのデータを1行ずつ連続的に直接読み込むローリング・シャッターとは異なり、グローバル・シャッターは、全ピクセルのデータを同時に取り込みます。
STは、3.2μmという微小なピクセル・サイズを維持したまま2つのメモリ・セルを備えた独自の車載用グローバル・シャッター・ピクセルを開発し、センサの小型化と、厳しい環境下でもクリアで鮮明なイメージを取り込む高分解能を実現しました。2つのストレージにより、それぞれの画像を格納することが可能で、98dBまでの高ダイナミック・レンジや遅延のない背景除去を実現するため、ホスト・システムによる追加処理が不要です。これにより、ホスト・システムの負荷が低減され、処理によるアーチファクトが削減されます。また、近赤外線の波長での高ダイナミック・レンジと高MTF(空間周波数特性)により、自然光源からの干渉を最小限に抑えることができます。
VG5661およびVG5761は、イメージング用標準BGAパッケージか、もしくは、量産される車載機器メーカーのシステムに直接統合されるベア・ダイとして提供されます。両製品ともAEC-Q100グレード2に準拠し、自動車用機能安全規格ISO 26262に従ったASIL-Bカメラ・システムに必要な機能安全が搭載されています。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2017年の売上は83.5億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st.com )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
イメージング製品部
TEL: 03-5783-8340 FAX: 03-5783-8216