東京国立博物館と凸版印刷、雪舟の世界観に没入するVRを初公開
[22/10/17]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
雪舟が描いた山水画の中に入り込むようなVR体験や、筆運び再現映像の組み合わせで、初心者にもわかりやすく雪舟作品の特徴や山水画の見方・魅力を発信
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=sXGkewrqEso ]
独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:藤原 誠、以下 東京国立博物館)、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター(所在地:東京都台東区、センター長:旭 充、以下 文化財活用センター)と凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、東京国立博物館が所蔵する雪舟作品3件、国宝「破墨山水図」(はぼくさんすいず)、国宝「秋冬山水図」(しゅうとうさんすいず)、重要文化財「四季山水図」(しきさんすいず)を対象に、山水画の中に入り込むような臨場感あふれる体験や、筆運び順の再現映像で鑑賞するVR作品『雪舟 ―山水画を巡る―』を製作。東京国立博物館 東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で、2022年10月19日(水)から12月25日(日)まで初公開します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-ecd55d7906c6012e1593-0.jpg ]
左上:国宝「破墨山水図」(部分) 右上:国宝「秋冬山水図」 下:重要文化財「四季山水図」(いずれも雪舟筆)VR作品『雪舟 ―山水画を巡る―』 監修:東京国立博物館、文化財活用センター 制作:凸版印刷株式会社
本VR作品では、国宝「秋冬山水図」と重要文化財「四季山水図」をVRやアニメーションとして再構成することで、掛け軸に描かれた山水画の中に入り込むような体験を可能にしました。また、 国宝「破墨山水図」の筆運び順を解析し、雪舟による描画の全工程を映像再現しています。これらの新しい鑑賞体験に、室町時代に活躍した水墨画の巨匠・雪舟の足跡を交えながら、分かりやすく筆者と山水画の魅力を紹介します。
また、上演期間中は2022年10月18日(火)から東京国立博物館 平成館にて開催される、東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」や同館の総合文化展で、本VR作品に登場する全ての実物作品をあわせて鑑賞することができます。
■ VR作品『雪舟 ―山水画を巡る―』のみどころ
・東京国立博物館が所蔵する雪舟の山水画3作品を高精細データでアーカイブ
東京国立博物館監修のもと、高精細撮影により、国宝「破墨山水図」(約4億画素)、国宝「秋冬山水図」(約1.2億画素×2幅)、重要文化財「四季山水図」(約9.2億画素×4幅)のデジタルアーカイブを実施。その中でも、絹本(絹地の作品)の重要文化財「四季山水図」は、アーカイブデータを拡大すると、絹糸一本一本が縦横に渡る様子や、修復の跡などを確認することができます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-d0872cfe709eb4a9bede-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-47bdba1aed149dd38e37-2.jpg ]
・山水画に入り込むような新しい鑑賞体験
雪舟作品の一つの特徴として挙げられるのが力強い墨の線で構築された大胆な構図です。本VR作品では、国宝「秋冬山水図」と重要文化財「四季山水図」の岩や山の遠近関係等を3DCGやアニメーションとして分かりやすく再構成。本来は鑑賞者の想像力により、描かれたその地を巡り山水風景を楽しむ、中国古来の「臥遊」という鑑賞形態を、300インチの巨大スクリーン映像で、掛軸に描かれた山水画の中に入り込むような臨場感あふれる体験を提供します。
[画像4: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-395f4eabb353ac1986b8-3.jpg ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-0dc3eb2388a068b57b68-4.jpg ]
・現代水墨画家とのコラボレーションと緻密なアーカイブデータの分析により、雪舟の筆運び順を再現
国宝「破墨山水図」は、比較的筆を早く走らせて描かれた作品だと考えられています。本VR作品の製作にあたり、現代水墨画家の浅見貴子氏と共同で、画家視点による構図や身体感覚の考察と、高精細アーカイブデータの分析の掛け合わせによる同作品の筆運び順の解明に挑戦。雪舟による描画の全工程を映像再現しています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-dbb29ecb8847dfbde9ed-5.jpg ]
[画像7: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-05fd93983021656b3455-6.jpg ]
■ 国宝「破墨山水図」、国宝「秋冬山水図」、重要文化財「四季山水図」について
本作で対象となるのは雪舟の特徴をよく表す3作品。「破墨山水図」は潑墨(はつぼく)という輪郭線を用いず墨をはね散らすような画法が特徴的で、図上には雪舟自身による序文と6人の禅僧による画賛があり、雪舟の足跡を辿る資料にもなっています。「秋冬山水図」は構築的な空間構成や強調された輪郭線などに、多様な様式学習を経て自己の作風を確立した雪舟様式の特徴が見出せます。また、「四季山水図」は雪舟が中国に滞在中かその前後描いたとされる4幅からなる非常に大きな作品。ダイナミックでありながらも骨組みがしっかりした構図は、雪舟の画業の中でも、中国への意識が強く感じられる珍しい画風とされています。
■ 『雪舟 ―山水画を巡る―』上演案内
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1042_1_842c24253c6b37c1b721a89b767952b7.jpg ]
■ 作品展示情報
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1042_2_0a3f18bc68e6428c4400cd0a81495001.jpg ]
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1042_3_6040d84383fd132e5937487fb2d9b632.jpg ]
■ VR作品『雪舟 ―山水画を巡る―』ニコニコチャンネル映像配信について
[表4: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1042_4_6415e7e16ecc3a516f073434b4168e67.jpg ]
■ 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について
「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。文化財の姿をあざやかに映し出す超高精細4Kプロジェクタ、300インチの迫力ある大きなスクリーン、専属のナビゲーターのライブ上演により、コンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。
・シアターWebサイト https://www.toppan-vr.jp/mt/
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以 上
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=sXGkewrqEso ]
独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:藤原 誠、以下 東京国立博物館)、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター(所在地:東京都台東区、センター長:旭 充、以下 文化財活用センター)と凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、東京国立博物館が所蔵する雪舟作品3件、国宝「破墨山水図」(はぼくさんすいず)、国宝「秋冬山水図」(しゅうとうさんすいず)、重要文化財「四季山水図」(しきさんすいず)を対象に、山水画の中に入り込むような臨場感あふれる体験や、筆運び順の再現映像で鑑賞するVR作品『雪舟 ―山水画を巡る―』を製作。東京国立博物館 東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で、2022年10月19日(水)から12月25日(日)まで初公開します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-ecd55d7906c6012e1593-0.jpg ]
左上:国宝「破墨山水図」(部分) 右上:国宝「秋冬山水図」 下:重要文化財「四季山水図」(いずれも雪舟筆)VR作品『雪舟 ―山水画を巡る―』 監修:東京国立博物館、文化財活用センター 制作:凸版印刷株式会社
本VR作品では、国宝「秋冬山水図」と重要文化財「四季山水図」をVRやアニメーションとして再構成することで、掛け軸に描かれた山水画の中に入り込むような体験を可能にしました。また、 国宝「破墨山水図」の筆運び順を解析し、雪舟による描画の全工程を映像再現しています。これらの新しい鑑賞体験に、室町時代に活躍した水墨画の巨匠・雪舟の足跡を交えながら、分かりやすく筆者と山水画の魅力を紹介します。
また、上演期間中は2022年10月18日(火)から東京国立博物館 平成館にて開催される、東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」や同館の総合文化展で、本VR作品に登場する全ての実物作品をあわせて鑑賞することができます。
■ VR作品『雪舟 ―山水画を巡る―』のみどころ
・東京国立博物館が所蔵する雪舟の山水画3作品を高精細データでアーカイブ
東京国立博物館監修のもと、高精細撮影により、国宝「破墨山水図」(約4億画素)、国宝「秋冬山水図」(約1.2億画素×2幅)、重要文化財「四季山水図」(約9.2億画素×4幅)のデジタルアーカイブを実施。その中でも、絹本(絹地の作品)の重要文化財「四季山水図」は、アーカイブデータを拡大すると、絹糸一本一本が縦横に渡る様子や、修復の跡などを確認することができます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-d0872cfe709eb4a9bede-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-47bdba1aed149dd38e37-2.jpg ]
・山水画に入り込むような新しい鑑賞体験
雪舟作品の一つの特徴として挙げられるのが力強い墨の線で構築された大胆な構図です。本VR作品では、国宝「秋冬山水図」と重要文化財「四季山水図」の岩や山の遠近関係等を3DCGやアニメーションとして分かりやすく再構成。本来は鑑賞者の想像力により、描かれたその地を巡り山水風景を楽しむ、中国古来の「臥遊」という鑑賞形態を、300インチの巨大スクリーン映像で、掛軸に描かれた山水画の中に入り込むような臨場感あふれる体験を提供します。
[画像4: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-395f4eabb353ac1986b8-3.jpg ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-0dc3eb2388a068b57b68-4.jpg ]
・現代水墨画家とのコラボレーションと緻密なアーカイブデータの分析により、雪舟の筆運び順を再現
国宝「破墨山水図」は、比較的筆を早く走らせて描かれた作品だと考えられています。本VR作品の製作にあたり、現代水墨画家の浅見貴子氏と共同で、画家視点による構図や身体感覚の考察と、高精細アーカイブデータの分析の掛け合わせによる同作品の筆運び順の解明に挑戦。雪舟による描画の全工程を映像再現しています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-dbb29ecb8847dfbde9ed-5.jpg ]
[画像7: https://prtimes.jp/i/33034/1042/resize/d33034-1042-05fd93983021656b3455-6.jpg ]
■ 国宝「破墨山水図」、国宝「秋冬山水図」、重要文化財「四季山水図」について
本作で対象となるのは雪舟の特徴をよく表す3作品。「破墨山水図」は潑墨(はつぼく)という輪郭線を用いず墨をはね散らすような画法が特徴的で、図上には雪舟自身による序文と6人の禅僧による画賛があり、雪舟の足跡を辿る資料にもなっています。「秋冬山水図」は構築的な空間構成や強調された輪郭線などに、多様な様式学習を経て自己の作風を確立した雪舟様式の特徴が見出せます。また、「四季山水図」は雪舟が中国に滞在中かその前後描いたとされる4幅からなる非常に大きな作品。ダイナミックでありながらも骨組みがしっかりした構図は、雪舟の画業の中でも、中国への意識が強く感じられる珍しい画風とされています。
■ 『雪舟 ―山水画を巡る―』上演案内
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1042_1_842c24253c6b37c1b721a89b767952b7.jpg ]
■ 作品展示情報
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1042_2_0a3f18bc68e6428c4400cd0a81495001.jpg ]
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1042_3_6040d84383fd132e5937487fb2d9b632.jpg ]
■ VR作品『雪舟 ―山水画を巡る―』ニコニコチャンネル映像配信について
[表4: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1042_4_6415e7e16ecc3a516f073434b4168e67.jpg ]
■ 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について
「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。文化財の姿をあざやかに映し出す超高精細4Kプロジェクタ、300インチの迫力ある大きなスクリーン、専属のナビゲーターのライブ上演により、コンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。
・シアターWebサイト https://www.toppan-vr.jp/mt/
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以 上