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決算の波及が見られるかが注目される

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。153.11円高の14186.56円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えた。ウクライナ情勢の緊張緩和を背景に、前日の大幅下落に対するリバウンドをみせている。しかし、ソフトバンク<9984>が買い先行後に下げに転じているほか、中小型株などの弱さが目立つなか、自律反発の域は脱せない状況。
 セクターでは海運、電力ガス、卸売、保険、精密機器、繊維、医薬品、不動産、鉄鋼、銀行などが堅調。一方で、金属、情報通信が軟調。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が7割を占めているほか、規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに上昇。日経平均の上昇率は1%を辛うじて超えているが、TOPIXは0.91%、ジャスダック平均は0.29%にとどまっているほか、マザーズ指数は0.31%の下落となっている。
 日経平均は反発となっているが、ソフトバンク<9984>が3%超の下落となっているほか、富士重<7270>、日製鋼<5631>、ホンダ<7267>などが重しに。ソフトバンクの弱さが個人の投資意欲を冷ます格好にもなり、中小型株の弱さが目立っている。強い値動きをみせている銘柄などは決算を手掛かりにしているため、波及効果は限られているようである。やはり、ソフトバンクが反転をみせてこないことには押し目買い意欲も強まりづらいだろう。
 後場は東レ<3402>、三菱商<8058>、三菱地所<8802>、日触媒<4114>、特殊陶<5334>、高島<8007>、IHI<7013>などの決算が予定されている。菱地所が不動産に、高島が省エネ関連などへの波及につながるかが注目されそうである。(村瀬智一)

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