短期的にカバーの流れに向かいやすい状況か
[14/05/09]
提供元:株式会社フィスコ
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ランチタイムコメント
日経平均は続伸。83.79円高の14247.57円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の14095円だったが、これにサヤ寄せする格好から、日経平均は反落で始まった。ウクライナ情勢ではロシアのプーチン大統領の要請を無視し、ウクライナ東部で親ロシア派が住民投票を予定通り実施する見通しとなったことも手控え要因になったようだ。SQに絡んだ商いは225型では買い越しとの観測。SQ概算値は14104.82円だった。
ただし、今期計画がコンセンサスを下回ったことから売りが先行したトヨタ自<7203>や調整が続いているソフトバンク<9984>が売り一巡後にプラスに転じるなど、次第にショートカバーを誘う流れになっている。また、決算がピークを迎えるなか、自社株買いなど株主対策を発表している企業への評価は高く、買い安心感につながっている。
日経平均は寄り付き直後につけた14091.20円を安値に、その後はじりじりと上げ幅を広げる展開。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割近くを占めている。セクターではその他金融、その他製品、パルプ紙、陸運、非鉄金属、不動産などが堅調。一方で、証券、サービス、繊維などが小安い。
日経平均は14000円近辺での底堅さが意識されるなか、前日の高値水準まで切り返してきている。トヨタ自<7203>などの値動きをみると、アク抜けというよりはショートカバーが優勢になっているようである。売り込まれている銘柄などは、内容というより決算通過となれば、その後の底堅さが確認されることでカバーの流れに向かいやすいだろう。もっとも、新たなロングポジションは入りづらいとみられるほか、決算も多く控えていることから手掛けづらい状況ではある。
また、ジャスダック平均やマザーズ指数の切り返しは鈍い。米モメンタム株の不安定な状況からオーバーナイトのポジションも取りづらく、中小型株などについては短期的な値幅取り狙いにとどまりそうである。(村瀬智一)
<FA>
ただし、今期計画がコンセンサスを下回ったことから売りが先行したトヨタ自<7203>や調整が続いているソフトバンク<9984>が売り一巡後にプラスに転じるなど、次第にショートカバーを誘う流れになっている。また、決算がピークを迎えるなか、自社株買いなど株主対策を発表している企業への評価は高く、買い安心感につながっている。
日経平均は寄り付き直後につけた14091.20円を安値に、その後はじりじりと上げ幅を広げる展開。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割近くを占めている。セクターではその他金融、その他製品、パルプ紙、陸運、非鉄金属、不動産などが堅調。一方で、証券、サービス、繊維などが小安い。
日経平均は14000円近辺での底堅さが意識されるなか、前日の高値水準まで切り返してきている。トヨタ自<7203>などの値動きをみると、アク抜けというよりはショートカバーが優勢になっているようである。売り込まれている銘柄などは、内容というより決算通過となれば、その後の底堅さが確認されることでカバーの流れに向かいやすいだろう。もっとも、新たなロングポジションは入りづらいとみられるほか、決算も多く控えていることから手掛けづらい状況ではある。
また、ジャスダック平均やマザーズ指数の切り返しは鈍い。米モメンタム株の不安定な状況からオーバーナイトのポジションも取りづらく、中小型株などについては短期的な値幅取り狙いにとどまりそうである。(村瀬智一)
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