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メジャーSQ週、大規模セミナー控え、商いは膨らみづらく

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に反発。26.34円高の15695.02円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えた。注目されたウクライナ政府と親ロシア派による停戦に向けた会合では、停戦で合意した。5日の米国市場はこれを好感した格好であり、この流れを引き継ぐ格好。米雇用統計については、非農業部門雇用者数が前月比14.2万人増と20万人を割り込み、コンセンサスを大きく下回ったが、イベント通過に。4-6月期GDP改定値については予想範囲内だった。
 ただし、寄り付き直後に15730.33円を付けた後は、15700円を挟んでの狭いレンジ取引となっている。アリババの仮条件発表を受けてソフトバンク<9984>が2%超の上昇で日経平均をけん引。一方、ファーストリテ<9983>が上値の重しに。セクターでは、その他金融、建設、情報通信、海運などが堅調。半面、鉱業、サービス、石油石炭、ゴム製品、その他製品、食料品などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割を占めている。
 日経平均はこう着感の強い展開が続いている。今週は週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、積極的には手掛けづらいところ。また、メリルリンチ日本証券が東京で機関投資家向けの大規模セミナー「ジャパンカンファレンス2014」を開く。機関投資家の市場参加が限られる可能性もあり、出来高が膨らみづらいなか、方向感は掴みづらいようである。
 もっとも、個人主体とみられる物色意欲は旺盛であり、社会インフラ関連や自動運転、3Dプリンターといったテーマ株物色がみられている。また、デング熱の抗体を開発したと発表した医学生物<4557>がストップ高買い気配となるなか、バイオ関連の一角にも物色が波及している。
 円相場は1ドル105円10銭辺りとやや円高に振れており、日経平均は引き続き狭いレンジでの推移が続きそうである。物色については、個人主体によるテーマ株物色が強まりそうである。(村瀬智一)

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