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主力大型株に断続的な売り、中小型も中心銘柄は勢いなく

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に続落。19.25円安の14917.26円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えた。大幅な調整が続いていた米国市場は一先ず落ち着くなか、日経平均は15000円を回復して始まった。月中のドレッシング期待や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の組織改革への思惑などもあり、幅広い銘柄に買いが先行した。
 しかし、15000円辺りでの戻りに鈍さが意識されるなか、次第に戻り待ちの売りに押される格好。セクターでは、空運、ゴム製品、水産農林、建設、電力ガス、不動産、倉庫運輸、小売などがしっかり。一方で、鉱業、鉄鋼、その他金融、石油石炭、その他製品、卸売、繊維、銀行などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数では小型株指数のみが上昇している。
 指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>が下支えする半面、ファナック<6954>、セコム<9735>、キヤノン<7751>、ダイキン<6367>などが重しとなっている。規模別指数では大型株指数の弱さが目立っており、主力の大型株を中心に断続的な売りが続いているようである。一方で、個人主体の売買は中小型株などにシフトしているが、決算などの個別材料株にとどまっている。買いが先行したミクシィ<2121>、サイバーダイン<7779>など中小型の主力処が強い動きをみせられないと、積極的な資金流入も期待しづらいところだろう。また、上場から連日で強い動きが続いていたFFRI<3692>が急反落でストップ安をつけていることも、手掛けづらくさせている。
 日経平均は15000円を挟んでのこう着が続きそうである。塩崎厚労相は15日の社会保障審議会・年金部会に出席し、年金積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の組織改革を要請する。GPIF改革への思惑が売り込みづらくさせよう。一方で、地区連銀経済報告(ベージュブック)を見極めたいとのムードも強そうだ。(村瀬智一)

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