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GPIFへの思惑が高まりやすく

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。102.04円高の17606.66円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えている。5日の米国市場では雇用統計への期待が広がり終日堅調推移となった。原油相場が上昇したことや、欧州中央銀行(ECB)がギリシャ中銀への緊急流動性支援(ELA)の拡大を承認するとの報道などが材料視された。この流れを受けた東京市場は買い先行の展開となり、日経平均は寄り付き直後に17700円を回復する局面をみせている。
 ただし、寄り付き直後につけた17700.67円を高値に、その後はこう着感の強い展開に。17630-17660円辺りでのもち合いが続く中、前引けにかけては、じりじりと上げ幅を縮めている。セクターでは不動産、その他金融、石油石炭、鉄鋼、その他製品、証券などが堅調。一方で、空運、水産農林、保険、精密機器、情報通信、食料品などが冴えない。東証1部の値上がり数は全体の過半数を占めている。

 日経平均はギャップ・アップで始まった後は、想定通りのこう着といったところであろう。前日に売買代金トップとなり、動向が注目されていたソニー<6758>は前日終値を挟んでのこう着。トヨタ自<7203>については買い先行後に下げに転じており、手掛けづらさにつながる。また、朝方に強い値動きをみせていたソフトバンク<9984>も上げ幅を縮めてしまっており、今晩の米雇用統計を控えた週末モードに。また、決算発表がピークを迎えることも結果を見極めたいとする模様眺め気分につながっているようである。
 ただし、利益確定の売りが出たとしても下を売り込む流れにはならないであろう。また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の国内株式アクティブ運用の運用受託機関が選定された。シュローダー・インベストメント・マネジメント、大和住銀投信投資顧問、野村アセットマネジメントであり、同機関の最近の保有銘柄等への関心が集まりそうだ。(村瀬智一)

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