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日経平均は大幅反発、日銀効果でショートカバーと売り惜しみに向かいやすく

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に反発。323.30円高の16577.75円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えている。予想を上回る米雇用統計の結果を受けた米国株高の流れを受けて、買い優勢の展開。シカゴ日経225先物は16410円だったが、大阪225先物はこれを上回る16520円から始まった。その後もじり高基調が続いており、前場半ばには一時16612.13円まで上げ幅を拡大させる場面をみせている。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの上昇。セクターでは保険が5%超の上昇となっているほか、銀行、海運、不動産、機械、非鉄金属、証券、倉庫運輸、輸送用機器などが強い。一方で、医薬品、食料品、サービス、建設、電力ガス、陸運など内需・ディフェンシブ系を中心に小安い。

 日経平均はマドを空けての上昇となると、その後も上げ幅を広げる強い値動きをみせている。これにより価格帯別出来高で商いが膨れている16600-16800円のレンジを捉えてきている。決算発表がピークを迎えるなかで積極的には参加しづらいところであるが、それ故に、参加者が限られる中では小さいエネルギーでもトレンドが強まりやすいところであろう。

 TOPIXの前引け段階での上昇率は1.5%となっている。きょうのところは日銀のETF買い入れは入らないとみられるが、16600-16800円のレンジを捉えるなか、ショートカバーが強まりやすい。また、買い方にとっても利食いが出やすい水準だろうが、日銀のETFへの思惑から売り惜しむ動きもでやすい。より指値状況が薄くなるため、トレンドが出やすくなる。先週の日銀の700億円超のETF買い入れのインパクトの心理的影響は相当強い。(村瀬智一)

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