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日経平均は反発、アップル関連堅調、メガバンク買い戻しで安心感も

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。63.21円高の16468.22円(出来高概算7億1000万株)で前場の取引を終えた。15日の米国市場ではNYダウが177ドル高と反発に。原油相場の上昇のほか、小売売上高などが予想を下回り、これが利上げ観測の後退につながったようである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の16390円だった。この流れを受け買いが先行した日本株市場だが、為替市場での円高が輸出関連への重しとなり、こう着感の強い展開に。

 ただ、メガバンクに買い戻しとみられる流れが強まっており、これが安心感につながっている。また、米アップルのiPhone7の好調からハイテク株の一角が動意をみせており、日経平均を下支えする格好。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは銀行、電気機器、機械、精密機器、保険が堅調。半面、不動産、その他製品、輸送用機器、ガラス土石、食料品が小安い。

 「iPhone 7 plus」の初回出荷分が完売したと伝えられているほか、新色の「ジェットブラック」は超レアとも伝えられているなか、アルプス電<6770>、村田製<6981>などアップル関連とされる電子部品株が堅調である。また、「三菱東京UFJ銀行頭取は日銀にマイナス金利の副作用検証を要望と」伝えられるなか、メガバンクがリバウンドをみせている。連休を控えていることから、売り方の買戻しとみられる商いも入っているようである。

 連休前で積極的な上値追いの流れは期待できないだろうが、短期的にショートに傾いている銘柄等へは、ポジション調整に伴う買い戻しが意識されよう。また、現時点では日経平均は26週線を上回って推移している。引けで26週線を上回ることが出来れば、同線が支持線として意識されるため、来週以降はボトム圏からのリバウンドへの期待にもつながろう。(村瀬智一)

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