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日経平均型へのインデックス買いを意識

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。98.44円安の16926.32円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えている。11日の米国市場ではNYダウが200ドル超の下落となった。非鉄金属大手アルコアの決算が市場予想を下回り、来週から本格化する7-9月期決算への懸念が強まった。原油相場やその他資源価格の下落が嫌気される格好となり、この流れから売り先行で始まった。

 ただ、寄付き直後の16848.15円をボトムに下げ渋りをみせており、前場半ばには16951.54円まで下げ幅を縮める局面もみられている。セクターでは水産農林、建設、パルプ紙、不動産、小売がしっかり。半面、鉄鋼、銀行、非鉄金属、金属製品、精密機器が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>が下支えに。

 日経平均は16900円を割り込んで始まったが、その後は下げ幅を縮めており、5日線レベルでの攻防をみせている。ボリンジャーバンドでは+1σ水準での推移をみせている。後場は日銀のETF買入れに対する期待がありそうだが、銀行株の弱い値動きをみる限りでは、TOPIX型というよりも日経平均型へのインデックス買いが意識されそうである。

 また、決算を手掛かりとした個別対応のほか、ブロックチェーンの関連銘柄についても、次第に中心となる銘柄が絞られてきそうである。その他、古河電池<6937>、藤倉ゴ<5121>などマグネシウム電池の関連銘柄が引き続き動意をみせており、短期資金が向かいそうだ。その他、いよいよ明日13日に、ソニーの「プレイステーションVR」が発売となる。VR関連を見直す流れも意識されよう。
(村瀬智一)


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