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日経平均は小幅続伸、中小型株に利益確定の動き強まる

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に続伸。7.80円高の19873.62円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。13日のNY市場はハイテク株に利益確定の売りが広がったが、原油相場や長期金利の上昇が好感された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の19745円となるなか、日経平均は直近の急ピッチの上昇に対する利益確定の流れもあり、小幅に反落して始まった。寄付き直後にプラスに転じると、前場半ばには一時19900円を回復する場面もみられた。しかし、北朝鮮の地政学リスクがくすぶるなか、上値の重さが意識されている。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数がほぼ拮抗。セクターでは繊維、その他金融、鉱業、石油石炭、倉庫運輸、金属がしっかり。半面、非鉄金属、精密機器、海運、不動産、空運、電気機器が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>がけん引。一方で、コナミHD<9766>、ソフトバンクG<9984>、ソニー
<6758>、ユニファミマ<8028>が重石に。

 日経平均はファーストリテの上昇インパクトもあって底堅い値動きをみせているが、中小型株が総じて利益確定に押されている。日経平均が戻り高値水準でのこう着のなか、次第に中小型株への資金シフトが期待されていたが、マザーズ、JASDAQ、東証2部指数がいずれも下げており、手掛けづらさが窺える。また、前日にIPOとなったエスユーエス<6554>
は、2.2倍で初値を付けた後は利食いに押されていたが、本日も売り優勢の展開となっていることも、心理的にはマイナス影響になる。

 また、北朝鮮情勢については、「日本を核爆弾で海の中にぶち込むべき」といった威嚇する発言やICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射準備との一部報道も聞かれているなか、ポジション圧縮の動きをみせているようである。
(村瀬智一)


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