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日経平均は反落、イベント控えこう着も、個人の物色は次第に強まる

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。39.92円安の22230.46円(出来高概算4億8000万株)で前場の取引を終えた。先週末の米株高の流れを受けて、先週末比ほぼ変わらずの水準で始まると、寄り付き直後には一時22288.31円と上昇に転じる局面もみられた。しかし、米半導体関連の弱い値動きの流れのほか、中国商務次官の今月下旬の訪米を控えるなかでの、対中追加関税の公聴会と、パウエルFRB議長が講演するジャクソンホール会議という2大イベントを控えるなか、その後はマイナス圏でのこう着感の強い相場展開となった。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1400を超えており、全体の7割近くを占めている。
セクターでは、その他製品、パルプ紙、鉱業、不動産が小じっかりな他は、倉庫運輸、非鉄金属、金属製品、卸売、陸運、海運、空運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、東エレク<8035>、ファナック<6954>が重石。

 日経平均は前場半ばには一時22150.75円まで下げ幅を広げる局面もみられたが、全体としては5日線を挟んでこう着が続いている。ソフトバンクG<9984>がプラス圏を回復しているほか、マザーズ指数は5日線処での踏ん張りをみせており、買い一巡後はじりじりと値を消す銘柄が散見されていたが、前場半ば辺りからは徐々に押し目を拾う動きもみられている。東証1部の出来高は5億株を下回っており、イベントを前に依然として参加者は限られている。

 そのため、全体の方向性は出難い需給状況ではあるが、踏ん張りをみせてきているマザーズ銘柄の一角には、夏休み明けの個人投資家の短期資金が流入しやすいとみられる。日経平均を横目に、センチメントに影響を与えるソフトバンクGと中小型株への物色が強まりそうである。


<AK>

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