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富士フイルム、富士通、任天堂など

本日の注目個別銘柄
<4901> 富士フイルム 4698 +5088日ぶり大幅反発。前日に米ゼロックスの買収を発表。前日は報道直後に急落したが、本日は一転して期待感が高まる状況のようだ。現金の社外流出を伴わない経営統合スキームであること、シナジー創出効果は23年3月期までに17億ドル以上を見込むとしていることなどで、統合へのネガティブな見方が後退する形に。なお、10-12月期決算は一時費用を除けば市場想定並みの着地で、大きなサプライズはないもよう。

<6702> 富士通 700.7 -103.2大幅に3日続落。第3四半期決算がネガティブ視された。10-12月期営業利益は105億円で前年同期比72%減、市場予想の370億円を大幅に下回る形となった。通期計画の1850億円は据え置いているが、携帯端末事業のファンドへの譲渡益を新たに織り込んでいることから、コア事業を中心に実質的には下方修正とも捉えられる。ノンコア事業の売却具体化は評価されつつも、本業の伸び悩みを嫌気。

<7974> 任天堂 48220 +250続伸。第3四半期決算を発表している。累計営業利益は1564億円で前年同期比5.9倍となり、通期計画も1200億円から1600億円へと上方修正。通期の市場予想は1400億円程度だったとみられる。また、年間配当予想も360円から500円に引き上げている。利益率の高い自社ソフトの販売好調や販管費率改善などが収益上振れの背景にあり、製品需要の強さも改めて認識される状況となっている。

<6724> エプソン 2401 -246大幅続落。前日に第3四半期決算を発表している。10-12月期営業利益は285億円で前年同期比3%減となり、市場予想を80億円程度下回っている。対ユーロでの円安などという環境下、第2四半期に続いてのネガティブ決算と捉えられている。原材料価格の上昇なども影響する形に。期末配当を従来予想の30円から32円に増額しているが、SMBC日興証券では株主還元の更なる拡大も必要と指摘している。

<3938> LINE 4990 -1804日ぶり大幅反落。17年12月期決算を発表、10-12月期営業利益は6億円で前年同期比63%減となり、45億円程度の市場予想を大きく下回った。人件費やマーケティング費などの先行費用が膨らんだもよう。同社は18年12月期にAIやFintech分野に集中投資することを表明しており、収益抑制要因となる。みずほ証券では短期的に投資リスクが高まるとして投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に格下げ。

<6501> 日立 896.0 +29.64日ぶり大幅反発。第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1713億円で前年同期比22%
増となり、会社計画及び市場予想を150億円程度上回った。情報通信や建機が上振れのけん引役となったもよう。利益水準は10-12月期、第3四半期累計ともに過去最高となっている。通期計画の6600億円(前期比12.4%増)は据え置いているが、利益のバッファーが多く、7000億円達成も視野に入る状況のようだ。

<6988> 日東電 9701 -273伸び悩み反落。第3四半期決算を発表。10-12月期営業利益は410億円で前年同期比16%増となり、上期比較で増益率は鈍化したものの市場予想をやや上回る着地に(通期計画は据え置き)。また、発行済株式総数の3.45%に当たる560万株を上限とした自社株買いも発表。
ただ、核酸医薬の受託合成事業で顧客が臨床試験を中止しており、ライフサイエンスセグメントの先行き懸念などがネガティブに捉えられているもよう。

<3092> スタートトゥ 3510 +3053日ぶり大幅反発。第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は97億円で前年同期比12%増と想定どおりの着地。受託ショップ商品取扱高は同26%増と堅調推移し、送料有料化の影響が懸念されていたなかで安心感につながっているようだ。新物流センター稼働によるコスト増などがやや収益の下押し要因に。なお、遅延していたPBの発売と「ZOZOSUIT」の出荷開始を発表したことも安心材料とみられる。

<2345> アイスタディ 2000 +400ストップ高。17年12月期決算を発表、営業利益は4700万円の黒字で、第3四半期決算発表時に上方修正した予想をやや上回る着地となった。一方、18年12月期は1.5億円で同3.2倍に拡大する見込み。年間配当も前期比2円増の7円とする計画。法人向けビデオソリューション「Qumu」の新規受注増加、法人向け学習管理システムの大型案件獲得で、ストック型売上が安定化する見込みのもよう。

<5727> 邦チタニウム 1847 +303大幅反発で東証1部上昇率トップ。第3四半期決算を発表、10-12月期経常利益は14.4億円で前四半期比42%増となった。通期計画は28憶円から34億円に上方修正しており、チタン出荷の好調やMLCC向け素材などが寄与する。非航空機向けだけでなく、航空機向けもチタンの販売数量回復が確認されたことをポジティブ視する見方が優勢。値幅取り妙味も高まりやすく、個人投資家の関心が高まっているようだ。

<3672> オルトプラス 1140 +150後場に急伸しストップ高。スマートフォンアプリケーションの統合セキュリティソリューション『DxShield』が韓国の仮想通貨取引所最大手「bithumb」に採用されたと発表したことが材料視された。足元で仮想通貨取引所のコインチェックにおける仮想通貨流出問題が話題となり、各取引所におけるセキュリティの見直し・強化の流れが強まるなか、サイバーセキュリティ関連としてのテーマ性が急速に高まる格好に。


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