中国長者番付:漢能の李総裁がトップ、保有資産3兆円
[15/02/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
「2015年の胡潤世界富豪ランキング」で漢能控股集団公司の李河君・董事局主席(兼総裁)が初めて中国長者番付首位に躍り出た。保有資産は前年比で3倍の1600億人民元(約3兆円)に拡大。王健林ファミリーの1550億人民元(中国2位、世界33位)、馬雲氏の1500億人民元(中国3位、世界34位)を抜き去って、世界長者番付で136→28位に急上昇したという。中国の民間調査機関、胡潤研究院が3日に報告した。
傘下香港上場企業の漢能薄膜発電集団(566/HK)などで時価総額が急増した要因が大きい。李氏の保有する同社株の時価総額は800億人民元に拡大した。このほか未上場の水力発電所、太陽光発電資産、その他事業を保有している。
李氏は1967年8月に広東省・河源県の農村で生まれた。47歳。1984年に北方交通大学(現在の北京交通大学)機械工程学部の入学試験に合格し、一躍村のスターとなる。88年に大学を卒業後、院に進むが、恩師の他界を機に中退。教授から5万人民元を借りて事業を起こすも、わずか3カ月で資金を使い果たした。借金返済のためにさまざまな仕事を手がける中で、北京・中関村で電子製品を売る仕事が軌道に乗る。94年時点で8000万人民元の資金を貯めることに成功した。当時、この資金でどんな事業をやったら良いのか分からない李氏だったが、大学時代の友人の勧めで、故郷の河源県で容量1500キロワットの小型水力発電所を1000万人民元で購入した。これが李氏を中国トップの大富豪にのし上げる発端となった。李氏自身も、「これまでいろいろな事をやったが、真の事業家としての道を歩み始めたのは、94年のあの時だった」と振り返っている。
09年に当時“ドル箱”として注目された太陽光発電市場に参入。中でも高い技術力が要求される薄膜太陽光電池の製造分野に身を置くことを敢えて選んだ。300億人民元を投じて同分野に参入した理由について李氏は、「水力発電事業というゆるぎない事業基盤と、非常に安定したキャッシュフローが存在するからだ」と説明。「漢能は最もリスクのない企業だと認識している」と自負していた。
王健林氏は中国不動産大手の大連万達集団、馬雲氏はEコマース世界最大手の阿里巴巴集団(アリババ・グループ:BABA/NY)をそれぞれ経営している。
【亜州IR】
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傘下香港上場企業の漢能薄膜発電集団(566/HK)などで時価総額が急増した要因が大きい。李氏の保有する同社株の時価総額は800億人民元に拡大した。このほか未上場の水力発電所、太陽光発電資産、その他事業を保有している。
李氏は1967年8月に広東省・河源県の農村で生まれた。47歳。1984年に北方交通大学(現在の北京交通大学)機械工程学部の入学試験に合格し、一躍村のスターとなる。88年に大学を卒業後、院に進むが、恩師の他界を機に中退。教授から5万人民元を借りて事業を起こすも、わずか3カ月で資金を使い果たした。借金返済のためにさまざまな仕事を手がける中で、北京・中関村で電子製品を売る仕事が軌道に乗る。94年時点で8000万人民元の資金を貯めることに成功した。当時、この資金でどんな事業をやったら良いのか分からない李氏だったが、大学時代の友人の勧めで、故郷の河源県で容量1500キロワットの小型水力発電所を1000万人民元で購入した。これが李氏を中国トップの大富豪にのし上げる発端となった。李氏自身も、「これまでいろいろな事をやったが、真の事業家としての道を歩み始めたのは、94年のあの時だった」と振り返っている。
09年に当時“ドル箱”として注目された太陽光発電市場に参入。中でも高い技術力が要求される薄膜太陽光電池の製造分野に身を置くことを敢えて選んだ。300億人民元を投じて同分野に参入した理由について李氏は、「水力発電事業というゆるぎない事業基盤と、非常に安定したキャッシュフローが存在するからだ」と説明。「漢能は最もリスクのない企業だと認識している」と自負していた。
王健林氏は中国不動産大手の大連万達集団、馬雲氏はEコマース世界最大手の阿里巴巴集団(アリババ・グループ:BABA/NY)をそれぞれ経営している。
【亜州IR】
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