三井智映子と始める資産運用入門1:資産運用の目的を知る・老後資金の必要な額は?
[16/07/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。これから、「三井智映子と始める資産運用入門」として、皆さんと一緒に資産運用について定期的に考えてみたいと思います。
老後資金の必要な額は?インフレ時代に必要な運用スタンスとは?
インフレ時代の突入となっていますね。いかに自分の資産を守るかを、「自らが考えること」が必要になってきています。
■インフレと低金利で貯めたお金は減っていく!?
インフレとは、簡単に言えば、物価が上がってお金の価値が下がることを言います。日本銀行は、2%の物価上昇を目標に「量的・質的金融緩和」を導入しました。一方、預金で得られる金利は現在ほぼゼロに等しい状況です。この状況で年率2%で物価上昇が進むと、現在の1,000万円の価値は5年後に906万円、10年後に820万円になると試算されます。物価は上昇するのに、持っているお金の価値は下がることが起きてしまいます。
■老後資金として必要な額は1億円?
総務省の家計調査報告によると、世帯主が65歳以上の世帯(2人以上)の場合、平均月額消費額は25万4000円であると言われています。ゆとりのある場合では35万4000円が必要となっています。
夫婦2人で老後を過ごす期間を25年(60歳〜85歳まで)とすると
「25.4万円×12カ月×25年=7,620万円」必要になります。ゆとりを持てば1億円となってきます。
ここで、年金の支給のことを考えてみましょう。モデルケースとして夫が会社員、妻が専業主婦のケースだと、月額20万円くらいの収入があるわけですが、それでも、5〜4万円は月に赤字が出てしまうことになります。
■資産が目減りしないようにするためには
その赤字分は現在ある資産でまかなう必要があります。しかし、現在の預金が目減りしていってしまうような状況では、単にお金を預けておくだけでなく、資産を分散投資することで自分のお金を守っていく事が必要となるわけです。その方法としては、円を外貨に換えて保有したり、株式に投資したり、インフレに伴い今後も上昇する不動産リートに投資したりと、様々な方法があります。(例えば1.外貨預金、2.外貨建てMMF、3.株式、4.ETF、5.J-リート、6.物価連動型国債、7.じぶん年金)
■ネット証券の活用
こうした資産運用を一手に引き受けてくれるのが証券会社です。証券会社というと株を売買するところ、というイメージしか持たず、敷居が高く感じる方も多いと思います。しかし、ここ数年で、気軽に付き合うことができる「ネット証券」が充実してきたことで、そうした懸念は払拭されてきています。
ネット証券はPCやスマホから誰もが気軽に口座を開設することができ、株以外の商品も非常に充実しています。そして手数料が安い点も魅力的です。低金利・インフレ時代のいま、ネット証券を上手に利用して、資産運用をぜひ始めてみてください。
どのネット証券を利用すればよいのか、ですが、初めての方であれば、利用者に人気のあるところでまずは始めてみるのがいいでしょう。現在、口座開設数ナンバーワンは「SBI証券」ですが、同社は2015年の「オリコン日本顧客満足度ランキング」総合ネット証券で評価項目総合1位となっていて、初めての方にも安心してオススメできます。
ネット証券は、「自分で考えて自分で行動し、自分の資産を守る」今の時代にぴったりだと思います。
インフレ時代を安心して生き抜いていきたいですね。
三井智映子と始める「資産運用入門」は資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。
フィスコリサーチレポーター 三井智映子
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