欧米為替見通し:オバマ米大統領とイエレンFRB議長の出口戦略
[14/06/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日17日の欧米市場のドル・円は、ウクライナやイラク情勢に警戒しつつ、17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて米国5月のインフレ率や住宅着工件数・建設許可件数に注目する展開が予想される。
オバマ米大統領の中東戦略は、ノーベル平和賞受賞者として紛争から撤退する「出口戦略」であり、2011年にイラクから軍事的に撤退し、2013年にはシリアの空爆も回避し、中東の警察官をプーチン露大統領に委任するというものだったと思われる。
しかしながら、ウクライナ情勢を巡りプーチン露大統領との蜜月は終わり、イラクでの内戦危機により、アメリカ軍の派兵を余儀なくされつつある。
イエレンFRB議長の「出口戦略」は、2014年末までにテーパリング(量的緩和縮小)を完了して資産購入を終了し、2015年下半期に利上げを開始するというものである。
前回の連邦公開市場委員会(FOMC)では、「出口戦略」に関して協議されたことが示唆されており、本日と明日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、保有証券の再投資やリバースレポなどを巡るロードマップが打ち出されるか否かが注目ポイントとなる。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・5月消費者物価指数(予想:+1.7%、4月:+1.8%)
17:30 英・5月生産者物価指数(産出)(予想:+0.7%、4月:+0.6%)
18:00 独・6月ZEW現況指数(予想:62.1、5月:62.1)
18:00 ユーロ圏・6月ZEW景況感調査(5月:55.2)
21:30 米・5月消費者物価指数(前年比予想:+2.0%、4月:+2.0%)
21:30 米・5月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.9%、4月:+1.8%)
21:30 米・5月住宅着工件数(予想:102.9万戸、4月:107.2万戸)
21:30 米・5月住宅建設許可件数(予想:105万戸、4月:105.9万戸)
米連邦公開市場委員会(FOMC、18日まで)
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