18日の米国市場ダイジェスト:ダウは98ドル高、FOMC結果を好感
[14/06/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは98ドル高、FOMC結果を好感
NYダウ ナスダック
終値 :16906.62 終値 :4362.84
前日比:+98.13 前日比:+25.60
始値 :16806.12 始値 :4341.18
高値 :16911.41 高値 :4365.10
安値 :16755.29 安値 :4320.54
18日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は98.13ドル高の16906.62、ナスダックは25.60ポイント高の4362.84で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を午後に控えて朝方は小動きとなった。FOMCでは大方の予想通り100億ドルの量的緩和の縮小を決定、声明文では経済成長予想を下方修正したものの、景気回復は順調に継続するとの見方を示した。FOMCの結果発表をきっかけに株価は上昇する展開となり、大型株で構成されるS&P500指数は過去最高値を更新。セクター別では、公益事業や運輸が上昇する一方で半導体・半導体製造装置が下落した。
運輸のフェデックス(FDX)は決算が予想を上回り上昇。ソフトウェアのアドビシステムズ(ADBE)も予想を上回る決算を発表して上昇。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は、同社製のスマートフォン「ファイアーフォン」を発表し堅調推移となった。一方で食品のコナグラ・フーズ(CAG)は、業績下方修正を発表して軟調推移となった。
なお、S&P500構成銘柄の1-3月期の自社株買い及び配当による株主還元は2410億ドルに達し、2007年7-9月期の2330億ドルを上回る過去最高水準となった。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は101円93銭、FOMC声明を受けて米早期利上げ観測が後退
ドル・円は102円38銭まで上昇後、101円88銭まで反落し101円93銭で引けた。米国の1-3月期経常赤字が予想以上に拡大し2012年7-9月期以来の高水準となったこと、米連邦公開市場委員会(FOMC)で2014年度の経済成長率見通しが下方修正されたほか、声明で「量的緩和終了後も相当な期間、低金利継続の可能性が高い」との方針が再確認されるなど予想ほどタカ派色が強まらず早期利上げ観測の後退で米国債券利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.3600ドルから1.3548ドルのレンジで上下し1.3595ドルで引けた。ユーロ・円は、138円82銭へ上昇後、138円42銭へ反落した。ポンド・ドルは、1.6923ドルへ下落後、1.7001ドルへ反発。ドル・スイスは、0.8955フランへ下落後、0.8996フランへ反発した。
■NY原油:続落で105.97ドル、受け渡し拠点やガソリン等の在庫増で売り優勢
NY原油は続落(NYMEX原油7月限終値:105.97 ↓0.39)。106.85ドルを高値に、105.80ドルまで下落した。イラクでイスラム教スンニ派過激派組織が18日、中部バイジの国内最大の製油所(17日から操業停止)を攻撃し、生産ラインや監視塔を含む施設の75%を制圧、との報道を受けて、買いが強まった流れで高値をつけた。
しかし、その後発表された米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で、米国内全体の原油在庫はほぼ予想に沿った減少だったが、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が増加、また、ガソリンと留出油の在庫も予想外に増加だったことから、売りが強まり106ドルを割り込んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表後は、105.80ドルから106.02ドルで上下する動きになった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.65ドル +0.06ドル(+0.38%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.66ドル +0.16ドル(+0.49%)
ゴールドマン・サックス(GS)169.86ドル +1.64ドル(+0.97%)
インテル(INTC) 29.93ドル -0.02ドル(-0.07%)
アップル(AAPL) 92.18ドル +0.10ドル(+0.11%)
グーグル(GOOG) 553.37ドル +10.36ドル(+1.91%)
フェイスブック(FB) 65.60ドル +1.20ドル(+1.86%)
キャタピラー(CAT) 107.48ドル +0.81ドル(+0.76%)
アルコア(AA) 14.64ドル +0.16ドル(+1.10%)
ウォルマート(WMT) 75.70ドル +0.71ドル(+0.95%)
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