14日の米国市場ダイジェスト:ダウは61ドル高、欧州の追加緩和期待が広がる
[14/08/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは61ドル高、欧州の追加緩和期待が広がる
NYダウ ナスダック
終値 :16713.58 終値 :4453.00
前日比:+61.78 前日比:+18.88
始値 :16657.32 始値 :4438.13
高値 :16714.22 高値 :4453.00
安値 :16651.67 安値 :4433.94
14日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は61.78ドル高の16713.58、ナスダックは18.88ポイント高の4453.00で取引を終了した。4-6月期ユーロ圏GDPが横這いとなったことで欧州中銀が追加緩和を実施するとの思惑が広がり、欧州株式相場が堅調推移となった流れを受けて買いが先行。また、ウクライナ情勢が比較的落ち着いていることも引き続き好感され、終日堅調推移となった。セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーや小売が上昇する一方、エネルギーや半導体・半導体製造装置が下落した。
著名投資家バフェット氏率いる保険・投資会社のバークシャー・ハサウェイ(BRKA)の株価が20万ドルの節目を突破。百貨店のコールズ(KSS)は、決算で利益が予想を上回ったほか、7月の既存点売上改善が好感されて堅調推移となった。一方で、ネットワーク機器のシスコシステムズ(CSCO)は予想を上回る決算を発表したものの、新興国需要に慎重な見方を示し、6000人規模の人員削減計画を明らかにして下落。
マーケット終了後に百貨店のJCペニー(JCP)やノードストローム(JWN)が好決算を発表し、両社とも時間外取引で上昇して推移している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円45銭、米国の新規失業保険申請件数が重しに
ドル・円は102円31銭まで下落後、102円54銭へ上昇し102円45銭で引けた。予想を上振れた米国の先週分新規失業保険申請件数を嫌気したドル売りが優勢となった。その後、プーチン露大統領のウクライナ紛争終結に向けた公約を好感した株高に連れて円売りが強まった。
ユーロ・ドルは、1.3407ドルまで上昇後、1.3361ドルへ反落し、1.3365ドルで引けた。プーチン露大統領の発言を受けてウクライナ懸念を受けたユーロ売りが後退、低調な米国の雇用指標を受けた債券利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。しかし、オプション絡みのユーロ売りに上値が抑制されたほか、戻り高値からはユーロ圏の低成長やデフレ懸念を嫌ったユーロ売りが再燃した。ユーロ・円は、ウクライナ懸念の緩和で137円25銭まで上昇後、136円92銭へ反落。
ポンド・ドルは、1.6697ドルまで上昇後、1.6679ドルへ反落した。ドル・スイスは、0.9036フランまで下落後、0.9069フランへ反発した。
■NY原油:反落で95.58ドル、原油需要の先行き懸念で売り優勢
NY原油は反落(NYMEX原油9月限終値:95.58 ↓2.01)。寄り付近の97.38ドルを高値に、一時95.28ドルまで下落した。この日発表された欧州の4-6月期GDP速報値(前期比)で、独がマイナス、仏、ユーロ圏がゼロ成長となったことを受けて、原油需要の先行き懸念による売りが強まった。
また、前日発表の米国内の原油在庫が増加だったこと。14日、ロシアのプーチン大統領が「ウクライナ停戦に向けて全力を尽くす」と表明したこと。そして、内戦模様のリビアでは、国営石油会社が「国内最大の積出港が数日以内に再開する」との見通しを発表したことなど、供給面でも売りにつながる材料が重なった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.32ドル +0.07ドル(+0.46%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.17ドル +0.15ドル(+0.47%)
ゴールドマン・サックス(GS)172.73ドル +0.36ドル(+0.21%)
インテル(INTC) 33.94ドル -0.16ドル(-0.47%)
アップル(AAPL) 97.50ドル +0.26ドル(+0.27%)
グーグル(GOOG) 574.65ドル -0.13ドル(-0.02%)
フェイスブック(FB) 74.30ドル +0.53ドル(+0.71%)
キャタピラー(CAT) 105.66ドル +0.50ドル(+0.48%)
アルコア(AA) 16.23ドル -0.01ドル(-0.06%)
ウォルマート(WMT) 74.39ドル +0.36ドル(+0.49%)
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