テーマ性のある銘柄での循環物色が続きそう【クロージング】
[14/09/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
8日の日経平均は小幅反発となり、36.43円高の15705.11円(出来高概算17億7000万株)で取引を終えた。注目されたウクライナ政府と親ロシア派による停戦に向けた会合では、停戦で合意。米雇用統計については、非農業部門雇用者数が前月比14.2万人増と20万人を割り込み、コンセンサスを大きく下回ったが、イベント通過に。4-6月期GDP改定値については予想範囲内だったこともあり、日経平均は反発で始まった。
ただし、寄り付き直後に15730.33円を付けた後は、15700円を挟んでの狭いレンジ取引となっている。今週は週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、積極的には手掛けづらいところ。また、メリルリンチ日本証券が東京で機関投資家向けの大規模セミナー「ジャパンカンファレンス2014」を開く。機関投資家の市場参加が限られる可能性もあり、出来高が膨らみづらい状況。東証1部の出来高は18億株を下回り、8月25日(15.6億株)以来の低水準だった。
日経平均はソフトバンク<9984>、ファナック<6954>がけん引する半面、ファーストリテ<9983>が重しに。メジャーSQと大規模セミナーにより、明日以降も商いは膨らみづらいと考えられ、物色の流れは個人主体による材料株が中心になりそうである。社会インフラ関連や自動運転、3Dプリンターといったテーマ株の一角に資金が向かっていたが、引き続きテーマ性のある銘柄での循環物色が続きそうである。
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