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前場に注目すべき3つのポイント〜自動運転関連やバイオ関連での値幅取りか

注目トピックス 市況・概況

10日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:自動運転関連やバイオ関連に注目
■外資系証券の注文動向:差し引き180万株の買い越し
■前場の注目材料:全体相場の手掛けづらさは継続、自動運転関連やバイオ関連での値幅取りか

■自動運転関連やバイオ関連に注目

☆日経225想定レンジ:上限15750円-下限15650円

10日の東京市場は利食い優勢の展開になりそうだ。9日の米国市場では、連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が再燃しているほか、大手行への資本規制を一段と強化するとの観測が嫌気され、金融セクターを中心に売りが先行。アップルの新製品発表イベントに注目が集まったが、発表会終了後に売りが優勢となったことも投資家心理を冷やす格好。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の15670円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好からのスタートになりそうだ。

もっとも、円相場が1ドル106円台での推移が続くなど、円安基調をみせており、下を売り込む流れにはなり難いとみられる。週末に先物オプションSQを控えるなか、結果的には、オプション権利行使の15625-15750円のレンジ内での推移といった展開になろう。

また、東証1部の売買高は2日連続で20億株を割り込み、売買代金については2兆円を下回る状況である。メジャーSQを控えていることも要因ではあるが、メリルリンチが東京で機関投資家向けの大規模セミナー「ジャパンカンファレンス2014」を開催している影響なども大きいとみられる。機関投資家の市場参加が限られ、薄商いのなかを先物に振らされる展開は意識しておきたい。

物色としては、「ジャパンカンファレンス2014」に関心が集まりやすいなか、基調講演では、ZMP社長による「次世代自動車・ロボットカーの未来」が予定されており、自動運転関連への物色が意識される。そのほか、米国でもっとも権威ある医学賞であるラスカー賞に森和俊・京大教授が選ばれた。2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授も09年にラスカー賞を受賞している。バイオ関連への刺激材料になるかが注目されよう。

■外資系証券の注文動向:差し引き180万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り880万株、買い1060万株、差し引き180万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

9月3日(水):420万株の買い越し
9月4日(木):590万株の買い越し
9月5日(金):530万株の買い越し
9月8日(月):190万株の買い越し
9月9日(火):180万株の買い越し

■前場の注目材料

・米アップル、「iPhone6」や「アップル・ウォッチ」などを発表
・ファーストリテ<9983>会長、「3年後売上高2.5兆円」
・全体相場の手掛けづらさは継続、自動運転関連やバイオ関連での値幅取りか

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 7月機械受注(前月比予想:+4.0%、6月:+8.8%)
08:50 8月企業物価指数(前年比予想:+4.1%、7月:+4.3%)
10:30 岩田日銀副総裁が金融経済懇談会で講演(金沢)



<KO>

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