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日本株見通し:利食い優勢の展開か、自動運転やバイオ関連の動向に注目

注目トピックス 市況・概況

10日の東京市場は利食い優勢の展開になりそうだ。9日の米国市場では、連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が再燃しているほか、大手行への資本規制を一段と強化するとの観測が嫌気され、金融セクターを中心に売りが先行。アップルの新製品発表イベントに注目が集まったが、発表会終了後に売りが優勢となったことも投資家心理を冷やす格好。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の15670円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好からのスタートになりそうだ。

もっとも、円相場が1ドル106円台での推移が続くなど、円安基調をみせており、下を売り込む流れにはなり難いとみられる。週末に先物オプションSQを控えるなか、結果的には、オプション権利行使の15625-15750円のレンジ内での推移といった展開になろう。

また、東証1部の売買高は2日連続で20億株を割り込み、売買代金については2兆円を下回る状況である。メジャーSQを控えていることも要因ではあるが、メリルリンチが東京で機関投資家向けの大規模セミナー「ジャパンカンファレンス2014」を開催している影響なども大きいとみられる。機関投資家の市場参加が限られ、薄商いのなかを先物に振らされる展開は意識しておきたい。

物色としては、「ジャパンカンファレンス2014」に関心が集まりやすいなか、基調講演では、ZMP社長による「次世代自動車・ロボットカーの未来」が予定されており、自動運転関連への物色が意識される。そのほか、米国でもっとも権威ある医学賞であるラスカー賞に森和俊・京大教授が選ばれた。2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授も09年にラスカー賞を受賞している。バイオ関連への刺激材料になるかが注目されよう。



<KO>

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