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後場に注目すべき3つのポイント〜米ベージュブック見極めムードが強い

注目トピックス 市況・概況

15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・主力大型株に断続的な売り、中小型も中心銘柄は勢いなく
・ドル・円は107円10銭付近、ドルは対円以外で強含みに推移
・マザーズ指数はマイナス転換、中小型株も需給悪化懸念が重し

■主力大型株に断続的な売り、中小型も中心銘柄は勢いなく

日経平均は小幅に続落。19.25円安の14917.26円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えた。大幅な調整が続いていた米国市場は一先ず落ち着くなか、日経平均は15000円を回復して始まった。月中のドレッシング期待や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の組織改革への思惑などもあり、幅広い銘柄に買いが先行した。

しかし、15000円辺りでの戻りに鈍さが意識されるなか、次第に戻り待ちの売りに押される格好。セクターでは、空運、ゴム製品、水産農林、建設、電力ガス、不動産、倉庫運輸、小売などがしっかり。一方で、鉱業、鉄鋼、その他金融、石油石炭、その他製品、卸売、繊維、銀行などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数では小型株指数のみが上昇している。

指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>が下支えする半面、ファナック<6954>、セコム<9735>、キヤノン<7751>、ダイキン<6367>などが重しとなっている。規模別指数では大型株指数の弱さが目立っており、主力の大型株を中心に断続的な売りが続いているようである。一方で、個人主体の売買は中小型株などにシフトしているが、決算などの個別材料株にとどまっている。買いが先行したミクシィ<2121>、サイバーダイン<7779>など中小型の主力処が強い動きをみせられないと、積極的な資金流入も期待しづらいところだろう。また、上場から連日で強い動きが続いていたFFRI<3692>が急反落でストップ安をつけていることも、手掛けづらくさせている。

日経平均は15000円を挟んでのこう着が続きそうである。塩崎厚労相は15日の社会保障審議会・年金部会に出席し、年金積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の組織改革を要請する。GPIF改革への思惑が売り込みづらくさせよう。一方で、地区連銀経済報告(ベージュブック)を見極めたいとのムードも強そうだ。

■ドル・円は107円10銭付近、ドルは対円以外で強含みに推移

ドル・円は107円10銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が弱含みに推移していることで上げ渋る展開だが、ドルが対円以外で強含みに推移していることで、下値は限定的。ユーロ・ドルは、1.2625ドルから1.2658ドルで推移。ユーロ圏の景況感悪化懸念、ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、135円28銭から135円68銭まで堅調推移。

12時17分時点のドル・円は107円10銭、ユーロ・円は135円44銭、ポンド・円は170円42銭、豪ドル・円は93円38銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は上値の重い展開、米ベージュブック見極めムードが強い
・マザーズ指数はマイナス転換、中小型株も需給悪化懸念が重し
・後場も方向感に欠ける展開か、主力大型株の動向を注視

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

12:45 30年国債入札の結果判明
13:30 8月鉱工業生産確報(速報値:前月比-1.5%)



<KO>

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