欧米為替見通し:米国の物価指標と雇用指標に要注目
[14/11/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日20日の欧米市場のドル・円は、米国の10月の物価指標と11月の雇用指標に注目する展開となる。
ドル・円は、2005年8月の「郵政解散」後の上昇(110円付近⇒121円40銭)の再現期待から、「消費増税延期解散」後の上昇が見込まれており、118円台まで続伸している。しかしながら、米系ファンド勢が、来週の感謝祭休暇に向けて安倍トレード(日本株買い・円売り)を手仕舞う可能性があることで、上値が抑えられる可能性に警戒することになる。
10月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、インフレ期待への警戒感、雇用情勢に対してやや楽観的な見解が示された。
米国10月のコア消費者物価指数は、前年比+1.7%と予想されており、9月の+1.7%と変わらずと見込まれている。リスクシナリオは、予想を下回った場合となり、米国連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期の先送り観測が高まることになる。
米国の11月の雇用統計の調査対象週(11月12日)の新規失業保険申請件数は、28.4万件と予想されており、前回の29.0万件からの減少が見込まれている。予想通りならば、米国の11月の雇用統計の改善期待が高まることで、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での「相当の期間」の削除の可能性が高まることになる。
イエレンFRB議長の悩みは、低迷しているインフレ率と低下傾向にある失業率を受けて、「物価安定の促進=インフレ率」と「最大限の雇用確保=失業率」という2つの使命の爬行にある。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・11月総合PMI(予想:52.3、10月:52.1)
18:00 ユーロ圏・11月製造業PMI(予想:50.8、10月:50.6)
18:00 ユーロ圏・11月サービス業PMI(予想:52.4、10月:52.3)
21:00 トルコ中央銀行が政策金利発表(指標レポレートは8.25%で現状維持の予想)
22:30 米・10月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.7%、9月:+1.7%)
22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:28.4万件、前回:29万件)
24:00 ユーロ圏・11月消費者信頼感(予想:-10.7、10月:-11.1)
24:00 米・10月中古住宅販売件数(予想:515万戸、9月:517万戸)
24:00 米・10月景気先行指数(予想:0.6%、9月:+0.8%)
時間未定・ 南アフリカ中央銀行が政策金利発表(5.75%で現状維持の予想)
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