前場に注目すべき3つのポイント〜決算を手掛かりとした日替わり物色、テーマはロボット、IoT、AI
[15/08/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
3日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:決算を手掛かりとした日替わり物色、テーマはロボット、IoT、AI
■外資系証券の注文動向:差し引き130万株の買い越し
■前場の注目材料:ウィンドウズ10端末、初日に1400万台突破
■決算を手掛かりとした日替わり物色、テーマはロボット、IoT、AI
3日の東京市場は戻り高値水準でのこう着となろう。7月31日の米国市場は、軟調な原油相場の影響からエネルギー大手の決算が相次ぎ悪化したことが嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の20600円だった。
シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均は小じっかりで始まりそうである。ただし、決算発表が本格化する中、決算を手掛かりとした物色が中心になりやすく、相場全体の方向感は掴みづらい。今週はトヨタ自<7203>、ソフトバンクグ<9984>などのほか、大手不動産や商社などが予定されている。トヨタ自やソフトバンクグ辺りのトレンド転換に期待したいところであろう。
また、米国では雇用統計の発表が予定されている。個人所得やISM製造業景況指数、製造業受注、ADP雇用統計など経済指標の発表が多く予定されている。今週予定されているこれらの経済指標結果を受けて、週末の雇用統計への思惑が高まり、さらに利上げ観測などへの見方にも大きく影響することになる。
さらに、中国についても1日に発表された政府版の製造業PMIは50.0と、景気判断の節目となる50は維持したが、前月より0.2ポイント低下している。今週も財新のサービス業PMIのほか、週末には消費者物価指数などが控えている。依然として不透明感が根強い中国市場の動向も注視する必要がある。
その他、ソフトバンクの「Pepper」の7月販売分1千台が、販売開始から1分で完売した。テーマ物色としては、ロボット、IoT、AI辺りに関心が向かおう。一方で、TPP閣僚会合は合意なく終了したことで、期待が高まっていた自動車部品や食肉関連などへは、失望売りが向かいやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き130万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1040万株、買い1170万株、差し引き130万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
7月27日(月):220万株の買い越し
7月28日(火):160万株の売り越し
7月29日(水):300万株の売り越し
7月30日(木):150万株の買い越し
7月31日(金):120万株の買い越し
■前場の注目材料
・米ヤフー、米SNSショッピングサイト「ポリボア」買収
・米セントルイス連銀総裁、9月の利上げに向けて状況は良好
・ウィンドウズ10端末、初日に1400万台突破
・海運3社、通期下方修正
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・日伊首脳会談予定
<海外>
・10:45 中・7月財新製造業PMI改定値(予想:48.3)
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