21日の米国市場ダイジェスト:ダウは24ドル高、イエレンFRB議長の議会証言を好感
[16/06/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは24ドル高、イエレンFRB議長の議会証言を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17829.73 終値 :4843.76
前日比:+24.86 前日比:+6.55
始値 :17827.33 始値 :4845.08
高値 :17877.84 高値 :4852.20
安値 :17799.80 安値 :4826.59
21日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は24.86ドル高の17829.73、ナスダックは6.55ポイント高の4843.76で取引を終了した。世論調査の結果を受けて英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念が後退したことが引き続き好感されており、米国株にも買いが先行。イエレンFRB議長の議会証言では、米国経済が景気後退に陥る可能性は低いが、低成長・低金利環境が長期間続く可能性を指摘した為、利上げ観測が後退し、緩やかに上昇する展開となった。セクター別では、エネルギーやソフトウェア・サービスが上昇する一方で自動車・自動車部品やメディアが下落した。
航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は4-6月期旅客収入の減少率が縮小したことで上昇。ソーシャル・ネットワークのフェイスブック(FB)は昨日の株主総会で、議決権のない新株の発行案が可決され、買われた。一方で、住宅建設会社のレナー(LEN)は決算内容が好感されたものの、下落に転じた。
マーケット終了後にグラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)が発表した3-5月期決算は売上高は予想に一致し、一株利益は予想を上振れた。慎重な今期見通しを示したことが嫌気され、時間外取引で下落して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:イエレンFRB議長議会証言でサプライズなくドル売り後退
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円35銭から105円06銭まで上昇し104円79銭で引けた。イエレンFRB議長の上院議会証言での発言が警戒されたほどハト派に傾斜せず、最近の雇用統計の弱さは一時的で、雇用が依然拡大基調であるとの見解を維持し、米国経済にも自信を表明したため債券利回り上昇に伴うドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.1320ドルから1.1243ドルへ下落し1.1259ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が議会証言において、「下方リスクは依然著しく、不透明性は高い」「TLTRO2といった追加刺激策が控えている」「英国の国民投票を控えて必要な準備は整った」と追加策を示唆したためユーロ売りが加速したほか、英国のEU離脱懸念が再燃したこともユーロ売りに拍車をかけた。ユーロ・円は、118円50銭から117円50銭へ下落。ポンド・ドルは、1.4747ドルから1.4617ドルまで下落した。英国の国民投票に関する世論調査結果が依然僅差にとどまったため、英国のEU離脱懸念が再燃しポンド売りが強まった。ドル・スイスは、0.9573フランへ下落後、0.9624フランまで上昇した。
■NY原油:反落で48.85ドル、週間統計の結果待ちで買い手控え
NY原油は反落(NYMEX原油7月限終値:48.85↓0.52)。49ドルレベルでのもみ合いとなっていたが、引けにかけて下げ幅を縮小する展開となった。米エネルギー情報局(EIA)が22日に発表する週間統計待ちの状況となり買いが手控えられた。また、英国民投票の実施が迫っていることも積極的な売買を控える要因となった。
なお、7月限の売買はこの日が最終となった。中心限月となる8月限は0.11ドル安の49.85ドル。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 13.62ドル +0.08ドル(+0.59%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.20ドル +0.30ドル(+1.16%)
ゴールドマン・サックス(GS)148.35ドル +0.60ドル(+0.41%)
インテル(INTC) 32.32ドル +0.15ドル(+0.47%)
アップル(AAPL) 95.91ドル +0.81ドル(+0.85%)
アルファベット(GOOG) 708.88ドル +2.75ドル(+0.39%)
フェイスブック(FB) 114.38ドル +1.01ドル(+0.89%)
キャタピラー(CAT) 76.49ドル +0.06ドル(+0.08%)
アルコア(AA) 9.86ドル +0.10ドル(+1.02%)
ウォルマート(WMT) 71.46ドル +0.36ドル(+0.53%)
スプリント(S) 4.16ドル +0.30ドル(+7.77%)
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