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価格帯別出来高の抵抗捉える、売り方の買い戻し強まるか【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
8日の日経平均は大幅に反発。396.12円高の16650.57円(出来高概算21億1000万株)で取引を終えた。予想を上回る米雇用統計の結果を受けた米国株高の流れを受けて、買い優勢の展開で始まった。シカゴ日経225先物清算値は16410円だったが、大阪225先物はこれを上回る16520円から始まった。その後もじり高基調が続いており、日経平均は前場半ばに一時16600円を回復。午後に入っても日銀のETF買い入れに対する思惑から底堅い値動きが続いており、次第に16600円を固める値動きのなか、大引けにかけて上げ幅を拡大させている。

日経平均はマドを空けての上昇となると、その後も上げ幅を広げる強い値動きをみせている。これにより価格帯別出来高で商いが膨れている16600-16800円のレンジを捉えてきている。決算発表がピークを迎えるなかで積極的には参加しづらいところであるが、それ故に、参加者が限られる中では小さいエネルギーでもトレンドが強まりやすいところであろう。

セクターでは保険、銀行、不動産、海運、証券、金属製品、機械、非鉄金属、倉庫運輸、ゴム製品の強さが目立つ。一方で、医薬品が唯一下落となった。東証1部の値上がり数は大引けにかけて増えており、全体の7割を占めている。一方で、日銀のETF買い入れへの思惑からコア銘柄の上昇が目立つ半面、マザーズ指数は3%を超える下落となるなど、手掛けづらさが窺える。価格帯別出来高の膨らんでいる16600-16800円レベルを捉えてきており、戻り売りをこなしてくるようだと、売り方のショートカバーも強まりやすいだろう。



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