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後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均型へのインデックス買いを意識

注目トピックス 市況・概況

12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均型へのインデックス買いを意識
・ドル・円は:ドル・円は103円48銭付近、もみあい、日本株にらみ
・原田日銀審議委員会見


■日経平均型へのインデックス買いを意識


日経平均は反落。98.44円安の16926.32円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えている。11日の米国市場ではNYダウが200ドル超の下落となった。非鉄金属大手アルコアの決算が市場予想を下回り、来週から本格化する7-9月期決算への懸念が強まった。原油相場やその他資源価格の下落が嫌気される格好となり、この流れから売り先行で始まった。

ただ、寄付き直後の16848.15円をボトムに下げ渋りをみせており、前場半ばには16951.54円まで下げ幅を縮める局面もみられている。セクターでは水産農林、建設、パルプ紙、不動産、小売がしっかり。半面、鉄鋼、銀行、非鉄金属、金属製品、精密機器が小安い。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>が下支えに。

日経平均は16900円を割り込んで始まったが、その後は下げ幅を縮めており、5日線レベルでの攻防をみせている。ボリンジャーバンドでは+1σ水準での推移をみせている。後場は日銀のETF買入れに対する期待がありそうだが、銀行株の弱い値動きをみる限りでは、TOPIX型というよりも日経平均型へのインデックス買いが意識されそうである。

また、決算を手掛かりとした個別対応のほか、ブロックチェーンの関連銘柄についても、次第に中心となる銘柄が絞られてきそうである。その他、古河電池<6937>、藤倉ゴ<5121>などマグネシウム電池の関連銘柄が引き続き動意をみせており、短期資金が向かいそうだ。その他、いよいよ明日13日に、ソニーの「プレイステーションVR」が発売となる。VR関連を見直す流れも意識されよう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は103円48銭付近、もみあい、日本株にらみ


12日午前の東京外為市場では、ドル・円はもみあい。日経平均株価に連動した値動きで、方向感は乏しい展開となった。

ドル・円は103円半ばで寄り付いた後、前日の米株安を受けドル売り・円買いに振れ103円28銭まで下げたが、安寄りした日経平均が下げ幅を縮小したことでドルは一時103円66銭まで切り返した。

ただ、前引けにかけて日経平均株価の戻りは鈍くなり、ドル・円は103円50銭台から103円40銭台までやや値を下げ、方向感の乏しい値動きとなった。日銀の黒田東彦総裁は今日午前の衆院予算委員会で「必要なら追加緩和を行う」などと述べたが、影響は限定的だった。

ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続いているが、日本株が目先下げ幅を縮小すればドルは103円後半で推移するだろう。ただ、前日同様、104円に近づくほど売り圧力が強く、上値は重くなりそうだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは103円28銭から103円66銭、ユーロ・円は114円20銭から114円50銭、ユーロ・ドルは1.1041ドルから1.1068ドルで推移した。

12時20分時点のドル・円は103円48銭、ユーロ・円は114円38銭、ポンド・円は127円34銭、豪ドル・円は78円45銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・マネックス<8698>、大東建託<1878>など4社の目標株価変更

・ベクター<2656>、神島化<4026>、オリコン<4800>など5社がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・黒田日銀総裁
「必要なら追加緩和を行う」
「80兆円の国債買い入れの方向は続く」
「マイナス金利と大量の国債買い入れで、適切なイールドカーブを実現」

・ノルウェー中銀総裁
「今の水準までのクローネ高は予想していなかった」



☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・14:00 原田日銀審議委員会見


<海外>
・特になし



<WA>

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