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今週の【日経平均】3月13日〜17日『日米のイベント通過でアク抜けにはならず、こう着続く』

注目トピックス 市況・概況
【小幅に3日続伸、FOMCを前に手控えムード、売却検討報道の東芝テックが大幅高に】13日(月)

■概況■19633.75、+29.14
13日(月)の日経平均は小幅に3日続伸。10日の米国市場では、2月雇用統計における非農業部門雇用者数の予想上振れや失業率の改善などが好感され、NYダウは44ドル高となった。一方、賃金の伸びが予想を下回ったことなどから、円相場は1ドル=114円台後半と強含みで推移しており、本日の日経平均は利益確定売りが先行して58円安でスタートした。寄り付き後はプラスへと切り返したが、14日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に手控えムードが強く、19600円台での小動きが続いた。

大引けの日経平均は前週末比29.14円高の19633.75円となった。東証1部の売買高は14億7180万株、売買代金は1兆7724億円だった。業種別では、電気・ガス業、空運業、陸運業が上昇率上位だった。一方、証券、鉄鋼、海運業が下落率上位だった。


◆注目銘柄◆
任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、富士重<7270>、JT<2914>などがしっかり。トヨタ自<7203>は小幅に上昇。東芝テック<6588>株売却の検討に入ったと報じられた東芝<6502>や、一部証券会社の目標株価引き上げが観測されたリクルートHD<6098>は3%高と上げが目立った。また、イーブック<3658>が決算を受けてストップ高で取引を終え、北の達人<2930>やBガレジ<3180>などとともに東証1部上昇率上位となった。

一方、三井住友<8316>、三菱UFJ<8306>、ファーストリテ<9983>などがさえない。ソニー<6758>やみずほ<8411>も小幅に下落。GMO<9449>は一部証券会社の目標株価引き下げを受けて4%超下げた。また、不正アクセスによる情報流出の可能性を発表したGMOPG<3769>がストップ安比例配分となり、オルトプラス<3672>やフリービット<3843>などとともに東証1部下落率上位となった。


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【4日ぶり小幅反落、重要イベント控えこう着感強く】14日(火)

■概況■19609.50、-24.25
14日(火)の日経平均は4日ぶり小幅反落。13日の米国市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)の発表内容を見極めたいとの思惑から手控えムードとなり、NYダウは21ドル安となった。一方、為替相場は朝方に1ドル=115円近くまで円安に振れ、本日の日経平均はこれを受けて小幅高からスタートした。ただ、その後の為替相場はFOMCなどの重要イベントを控えて1ドル=114.80円前後でもみ合いとなり、日経平均も手掛かり材料に乏しくマイナス圏での小動きが続いた。日中の上下の値幅は約38円にとどまった。

大引けの日経平均は前日比24.25円安の19609.50円となった。東証1部の売買高は17億5824万株、売買代金は1兆7814億円だった。業種別では、不動産業、鉄鋼、サービス業が下落率上位だった。一方、鉱業、水産・農林業、石油・石炭製品が上昇率上位だった。


◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、任天堂<7974>、ブリヂス<5108>などがさえない。三井住友<8316>や三菱UFJ<8306>も小幅に下落した。前日に買われたリクルートHD<6098>や、キュレーションサイト問題に関して記者会見を行ったディーエヌエー<2432>は2%超の下落。また、ワコム<6727>、gumi<3903>、イノテック<9880>などが東証1部下落率上位となった。

一方、決算発表の再延期を申請した東芝<6502>は大きく下落する場面があったものの、申請が承認されたことや再建策に関する資料が公表されたことから引けにかけて切り返した。ソフトバンクG<9984>やファナック<6954>は小高い。米原発事故を巡る損害賠償金額が伝わった三菱重工<7011>が急伸し、GMOPG<3769>やVテク<7717>も売買代金上位のなかで上げが目立った。また、イーブック<3658>、有機薬<4531>、タツタ線<5809>などが東証1部上昇率上位となった。


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【続落、売り一巡後はイベント控え様子見ムード、東芝が急反落に】15日(水)

■概況■19577.38、-32.12
15日(水)の日経平均は続落。14日の米国市場でNYダウは原油価格の下落などを受けて44ドル安となり、円相場は欧州の政治リスクや米債務上限問題への懸念もあって一時1ドル=114円台半ばまで強含んだ。本日の日経平均はこうした流れを受けて80円安からスタートすると、朝方には19503.74円(前日比105.76円安)まで下落する場面があった。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)やオランダ議会選挙などの重要イベントを控えて引き続き様子見ムードが強く、売り一巡後はやや下げ渋り19500円台でのもみ合いが続いた。

大引けの日経平均は前日比32.12円安の19577.38円となった。東証1部の売買高は16億5020万株、売買代金は1兆6771億円だった。業種別では、石油・石炭製品、電気・ガス業、鉱業が下落率上位だった。一方、海運業、保険業、その他製品が上昇率上位だった。


◆注目銘柄◆
監理銘柄(審査中)に指定された東芝<6502>が12%安と急反落。転換社債型新株予約権付社債による資金調達を発表した三菱ケミHD<4188>が3%超下げ、同様に九州電力<9508>も8%安と急落した。その他売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、三菱商事<8058>などがさえない。また、東芝やヤーマン<6630>、九州電力などが東証1部下落率上位となった。

一方、前日買われた三菱重工<7011>が4%超高と大幅続伸し、三菱UFJ<8306>、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>などはしっかり。三井住友<8316>やみずほ<8411>は小幅に上昇した。また、神戸物産<3038>、アミューズ<4301>、市光工<7244>などが東証1部上昇率上位となった。


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【3日ぶり小幅反発、日米イベント通過で切り返す、ソフトバンクGが指数を押し上げる格好に】16日(木)

■概況■19590.14、+12.76
16日(木)の日経平均は3日ぶり小幅反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の引き上げが決定されたものの、年内の追加利上げ見通しが据え置かれたことで利上げペース加速観測が後退。円相場が1ドル=113円台前半まで上昇した流れを受けて、日経平均は118円安でスタートした。ただ、事前に手控えムードが強かっただけに、売り先行後はアク抜け感から下げ渋る展開となった。日本銀行・金融政策決定会合では予想どおり金融政策の据え置きが決定され、イベント通過により後場の日経平均はプラスへと切り返した。
大引けの日経平均は前日比12.76円高の19590.14円となった。東証1部の売買高は17億9651万株、売買代金は2兆1590億円だった。業種別では、海運業、非鉄金属、鉱業が上昇率上位だった。一方、保険業、銀行業、食料品が下落率上位だった。


◆注目銘柄◆
ソフトバンクG<9984>が堅調で指数の押し上げ役となったほか、任天堂<7974>、ソニー<6758>、キヤノン<7751>もしっかり。新規高評価が観測されたコマツ<6301>が2%超上昇し、Vテク<7717>も4%高と売買代金上位のなかで上げが目立った。また、業績予想を上方修正したM&Aキャピ<6080>がストップ高水準まで買われ、北の達人<2930>などとともに東証1部上昇率上位となった。

一方、東芝<6502>が3%安と続落したほか、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>もさえない。第一生命HD<8750>が3%超安となるなど保険株の下げが目立ち、日産自<7201>は一部報道を受けて後場急落する場面があった。また、T&Gニーズ<4331>や第一生命HD、ソフトブレーン<4779>などが東証1部下落率上位となった。


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【反落、引き続きこう着感の強い相場展開に、東芝やファナックが堅調に】17日(金)

■概況■19521.59、-68.55
17日(金)の日経平均は反落。16日の米国市場は高安まちまちだったが、東京市場では3連休を前に利益確定売りが先行し、日経平均は79円安からスタートした。大阪の学校法人を巡る問題が重しとの見方もあった。ただ、為替相場は1ドル=113円台前半と米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた円高が一服しており、寄り付き後の日経平均はマイナス圏での小動きが続いた。

大引けの日経平均は前日比68.55円安の19521.59円となった。東証1部の売買高は20億1361万株、売買代金は2兆4595円だった。業種別では、その他製品、パルプ紙、証券が小じっかり。一方、海運、石油石炭、電気ガス、不動産、医薬品が下落率上位だった。


◆注目銘柄◆
売買代金上位では、任天堂<7974>、東芝<6502>、ファナック<6954>、みずほ<8411>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、KDDI<9433>が堅調。

一方で、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクG<9984>、アステラス<4503>、三井物<8031>が冴えない。全体の上昇率上位、下落率上位をみると、いずれもジャスダックやマザーズ、東証2銘柄が占めており、個人主体の売買が中心だった。


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