14日の米国市場ダイジェスト:ダウ84ドル高、ハイテク株に買いが広がる
[17/07/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウ84ドル高、ハイテク株に買いが広がる
米国株式相場は上昇。ダウ平均は84.65ドル高の21637.74、ナスダックは38.03ポイント高の6312.47で取引を終了した。銀行大手の決算で慎重な見通しが相次いだことが嫌気され、朝方は上値の重い展開となったものの、6月消費者物価指数が予想を下振れ、追加利上げ観測が後退し、ハイテク株が堅調推移となった。原油相場の上昇も好感され、上げ幅を拡大する展開となった。ダウとS&P500指数は過去最高値を更新した。セクター別では、半導体・半導体製造装置や不動産が上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
小売最大手のウォルマート(WMT)はゴールドマンサックスによる買い推奨リストに追加され、上昇。アパレルのギャップ(GPS)や航空機のボーイング(BA)は、JPモルガンによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。アパレルのマイケル・コース(KORS)は同業ジミー・チュウの買収観測が報じられ、買われた。一方で、金融大手のJPモルガン(JPM)、シティグループ(C)、ウェルズファーゴ(WFC)は決算内容は予想を上振れたものの、長期金利低下による利ざや縮小が警戒され、売られた。
通信のスプリント(S)は著名投資家のウォーレン・バフェット氏による100-200億ドルの投資検討が報じられた。同社は、TモバイルUS(TMUS)との合併観測が浮上しているほか、ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)及びチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)とワイヤレス通信事業の提携で交渉中であり、追加情報に注目したい。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米CPI&小売が予想下回る、年内の追加利上げ観測が後退
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円11銭から、112円27銭まで下落し112円51銭で引けた。米国の6月消費者物価指数(CPI)や小売売上高が予想を下回ったことを受けて年内の追加利上げ観測が後退し、米債利回り低下に伴うドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1414ドルから1.1472ドルへ上昇し1.1471ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測が後退し、ユーロの買戻しが加速。ユーロ・円は、129円13銭から128円59銭のレンジで上下に振れた。ポンド・ドルは、1.2970ドルから、1.3114ドルまで上昇。
■NY原油:5日続伸で46.54ドル、ドル安・ユーロ高による割安感強まる
原油先物8月限は5日続伸(NYMEX原油8月限終値:46.54 ↑0.46)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.46ドルの46.54ドルで取引を終えた。ドル安・ユーロ高の進行に伴う割安感が意識されたようだ。年内米追加利上げ観測はさらに後退し、長期金利の上昇が抑えられていることも原油先物に対する支援材料になったようだ。
ただ、需要増加の予測は出ているものの、供給超過の状態がすみやかに解消されるとの予断は持てないとの声が聞かれている。リビアとナイジェリアは原油生産を増やしているが、両国が減産要請を受けてこれに応じることがなければ、原油先物の上昇は一服するとの指摘もある。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.21ドル -0.41ドル(-1.67%)
モルガン・スタンレー(MS) 45.20ドル -0.32ドル(-0.70%)
ゴールドマン・サックス(GS)228.60ドル -1.80ドル(-0.78%)
インテル(INTC) 34.68ドル +0.44ドル(+1.29%)
アップル(AAPL) 149.04ドル +1.27ドル(+0.86%)
アルファベット(GOOG) 955.99ドル +8.83ドル(+0.93%)
フェイスブック(FB) 159.97ドル +0.71ドル(+0.45%)
キャタピラー(CAT) 108.77ドル +0.30ドル(+0.28%)
アルコア(AA) 36.32ドル +0.31ドル(+0.86%)
ウォルマート(WMT) 76.34ドル +1.29ドル(+1.72%)
スプリント(S) 8.55ドル +0.35ドル(+4.27%)
<MT>
米国株式相場は上昇。ダウ平均は84.65ドル高の21637.74、ナスダックは38.03ポイント高の6312.47で取引を終了した。銀行大手の決算で慎重な見通しが相次いだことが嫌気され、朝方は上値の重い展開となったものの、6月消費者物価指数が予想を下振れ、追加利上げ観測が後退し、ハイテク株が堅調推移となった。原油相場の上昇も好感され、上げ幅を拡大する展開となった。ダウとS&P500指数は過去最高値を更新した。セクター別では、半導体・半導体製造装置や不動産が上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
小売最大手のウォルマート(WMT)はゴールドマンサックスによる買い推奨リストに追加され、上昇。アパレルのギャップ(GPS)や航空機のボーイング(BA)は、JPモルガンによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。アパレルのマイケル・コース(KORS)は同業ジミー・チュウの買収観測が報じられ、買われた。一方で、金融大手のJPモルガン(JPM)、シティグループ(C)、ウェルズファーゴ(WFC)は決算内容は予想を上振れたものの、長期金利低下による利ざや縮小が警戒され、売られた。
通信のスプリント(S)は著名投資家のウォーレン・バフェット氏による100-200億ドルの投資検討が報じられた。同社は、TモバイルUS(TMUS)との合併観測が浮上しているほか、ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)及びチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)とワイヤレス通信事業の提携で交渉中であり、追加情報に注目したい。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米CPI&小売が予想下回る、年内の追加利上げ観測が後退
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円11銭から、112円27銭まで下落し112円51銭で引けた。米国の6月消費者物価指数(CPI)や小売売上高が予想を下回ったことを受けて年内の追加利上げ観測が後退し、米債利回り低下に伴うドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1414ドルから1.1472ドルへ上昇し1.1471ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測が後退し、ユーロの買戻しが加速。ユーロ・円は、129円13銭から128円59銭のレンジで上下に振れた。ポンド・ドルは、1.2970ドルから、1.3114ドルまで上昇。
■NY原油:5日続伸で46.54ドル、ドル安・ユーロ高による割安感強まる
原油先物8月限は5日続伸(NYMEX原油8月限終値:46.54 ↑0.46)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.46ドルの46.54ドルで取引を終えた。ドル安・ユーロ高の進行に伴う割安感が意識されたようだ。年内米追加利上げ観測はさらに後退し、長期金利の上昇が抑えられていることも原油先物に対する支援材料になったようだ。
ただ、需要増加の予測は出ているものの、供給超過の状態がすみやかに解消されるとの予断は持てないとの声が聞かれている。リビアとナイジェリアは原油生産を増やしているが、両国が減産要請を受けてこれに応じることがなければ、原油先物の上昇は一服するとの指摘もある。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.21ドル -0.41ドル(-1.67%)
モルガン・スタンレー(MS) 45.20ドル -0.32ドル(-0.70%)
ゴールドマン・サックス(GS)228.60ドル -1.80ドル(-0.78%)
インテル(INTC) 34.68ドル +0.44ドル(+1.29%)
アップル(AAPL) 149.04ドル +1.27ドル(+0.86%)
アルファベット(GOOG) 955.99ドル +8.83ドル(+0.93%)
フェイスブック(FB) 159.97ドル +0.71ドル(+0.45%)
キャタピラー(CAT) 108.77ドル +0.30ドル(+0.28%)
アルコア(AA) 36.32ドル +0.31ドル(+0.86%)
ウォルマート(WMT) 76.34ドル +1.29ドル(+1.72%)
スプリント(S) 8.55ドル +0.35ドル(+4.27%)
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