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個人投資家・有限亭玉介:バイオ株と業績への思惑を見る個別株を公開【FISCOソーシャルレポーター】

注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2019年11月6日11時に執筆


株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず」を執筆しております、有限亭玉介と申します。

この度は『バイオ株と業績への思惑を見る個別株を公開』というテーマで寄稿させて頂きますよ。

まずご紹介させて頂くのは、抗がん剤に特化した創薬ベンチャーであるナノキャリア<4571>です。長期で下落基調でしたが、8月末に大阪大学が世界初でiPS細胞から作った目の角膜の細胞を患者へ移植した発表から、再生医療のテーマ性を持つ同社も緩やかに株価は上昇しております。

10月2日には同社開発品NC-6300について悪性腫瘍の一種である血管肉腫の臨床試験開始を発表し上値を伸ばすものの、翌日には値を下げています。25日線を下値サポートに上昇トレンドは維持している為、11月14日予定の決算発表前後での値動きを注視しながら、がんの研究成果も期待したいですな。

2つ目の銘柄はサンバイオ<4592>です。9月13日に発表した20.1期上期決算では前年同期に比べ赤字幅は拡大していたものの、大日本住友製薬<4506>との米国慢性期脳梗塞についての臨床試験の開発協力金が早期計上されたことで会社予想より赤字額が縮小していたこともあり、株価への影響は軽微だった模様です。

同月19日には、米国食品医薬品局(FDA)のRMAT(再生医療先進療法)対象品目に同社の再生細胞薬「SB623」が指定されたと発表。これにより株価は窓をあけて上昇した様子からも、市場期待は相応に高いと思われますねぇ。さらに10月23日にはモルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価6,100円、格付け「Overweight」で同社のレーティングを開始した事で、25日線を上抜いた模様です。今後も「SB623」の進捗状況には注目していきたいですな。

3つ目の銘柄はアートスパーク<3663>です。自動運転関連やイラスト制作ソフトで注目される同社ですが、11月1日に発表された19.12期3Q(累計)決算は経常利益が前年同期比36.5%減の2.65億円だったものの、通期計画の2.04億円はすでに達成しております。

同社は少し前に自動運転関連で注目され、10月1日には車載向けソフトウェア開発プラットフォーム「CGI Studio」の最新バージョン3.8を公開しています。しかし最近は電子書籍分野のテーマ性も注目されており、マンガ賞/持ち込みポータルサイト「マンナビ」運営の正式開始や、「めちゃコミック」を運営するアムタスにも同社の「CLIP STUDIO READER」が採用されるなど話題が豊富です。チャートは底値圏からやや反発も見られる為、下値で拾って将来性に期待したいところですな。

4つ目の銘柄はプリント基板製造装置大手の石井表記<6336>です。9月12日に発表した20.1期上期決算は経常利益が前年同期比98.8%減の0.07億円とおちこみましたが、事前の予想では0.76億円の赤字だったので、黒字で維持したことはポジティブに受け止められたようです。しかし、同日に通期業績予想を下方修正も発表しているため、株価は横ばいの動きとなりました。

長期で下落トレンドを継続していた同社ですが、世界的な半導体市況底入れ期待の強まりに加え、EV化で盛況のリチウム電池や次世代電池への物色が強まり、10月23日付近から半導体関連や全固体電池に携わる同社へ物色買いが入っております。400円台の中盤で長らく推移していた株価は、10月30日には863円にまで到達。米中貿易摩擦も快方の兆しが見られ、業績改善が進むにつれ下値を切り上げるか監視していきたいですな。

5つ目の銘柄は3Dプリンター等を駆使した試作品や鋳造事業を展開するJMC<5704>です。3Dプリンター以外にも心臓カテーテル・トレーニングシステム「HEARTROID」や日本で独占販売権を持つ網目状のギプス包帯「OPENCAST」を手掛けております。鋳造事業においては自動車のEV化案件が受注拡大しており、10月下旬よりEVの展望を期待した思惑買いが増加しております。

株価は日足レベルでは75日線、週足レベルでは13週線を上抜いた模様ですな。業績も好調に推移している事から、上昇トレンドを維持したまま11月13日予定の決算発表を前に26週線を意識した動きになるか注目ですな。

最後の銘柄はタカミヤ<2445>です。建設機材レンタル事業を展開する同社は、安全性の高い次世代足場「Iqシステム」が2014年のレンタル開始以来、過去最高の稼働率の更新を継続しているそうです。10月28日には20.3期上期・通期業績予想の上方修正を発表し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しです。

東京オリンピックの建設ラッシュはもちろんの事、フィリピンでの公共インフラ都市開発やベトナムの外資誘致推進の流れもあり、海外での仮設機材の需要の高まりも確認しており、同社には追い風です。チャート(日足)では上述の業績予想上方修正後の上昇で一時高騰するも、その後は値を戻しており、11月7日予定の決算発表通過後の値動きもチェックしたいところです。


と…ここでご紹介できるのはスペースの関係もあり、以上ではありますが…他にも「注目すべき」とする銘柄は沢山ございます。お時間がありましたらブログを検索して頂ければ幸甚です。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。

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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず



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