薬味多めで:NTTドコモ<9437>を徹底企業分析(1)【FISCOソーシャルレポーター】
[20/03/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの薬味多めで氏(ブログ「個人投資家最前線」、ツイッター:@yakumioomedeを運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2020年3月4日7時00分に執筆
いつもお世話になっております。薬味多めで(@yakumioomede)です。
本日は、NTTドコモ<9437 >が長期的に保有できる銘柄なのか、徹底的に調べていきたいと思います。
■NTTドコモ<9437>が展開する事業
NTTドコモ<9437>のグループ企業の事業セグメントは、3つの事業セグメントに分けられます。
▽通信事業
携帯電話の販売、及び回線の貸し出しを主とする事業セグメントです。近年ではドコモ光の契約数拡大による、サービス収入の増加が業績に寄与しています。
▽スマートライフ事業
dポイント、dマーケットを中心としたサービス関連の事業セグメントとなります。
dポイントなどはリクルートHD<6098>社との戦略的業務提携によりアカウントの連携を行うことで相互にマーケティング力を強化したり、ミスタードーナッツやファミリーマート<8028>を含め、dパートナーの拡大が続いています。
19年3月期の収益の落ち込みは、らでぃっしゅぼーや株式会社の売却費用の減少やコンテンツサービスの売上定価、金融決済サービスの収入の低下などが影響しているようです。
▽その他事業
法人営業やIoT関連事業、AI関連サービスやベンチャー支援などが含まれる事業セグメントです。
■NTTドコモ<9437>の分析
▽NTTドコモ<9437>の事業環境に関して
MVNOが少しづつシェアを伸ばしているが、大手キャリア3社(ドコモ、au、Softbank)の圧倒的優位は揺ぎありません。2019年12月20日に発表された、総務省によるデータでは、携帯電話の契約数における事業者別のシェアは以下のようになっています。
NTTドコモ:38.1%
au:27.9%
Softbank:21.4%
出典:総務省(2019年)「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(9月末)」
契約電話の契約数の、およそ40%をドコモが締めています。2015年度の42.5%と比較すると低下となっていますが、まだシェア1位となっています。
サービス開始目前に迫った5Gサービスでは、5G回線の特徴を活用した新たなサービスを提供していくことが予想されます。今後も圧倒的な顧客基盤を元に、業界をリードしていくことが考えられますね。
▽NTTドコモ<9437>の会社の強み、武器
NTTドコモ<9437>の強みは、先程も挙げた圧倒的な顧客基盤が挙げられます。その中でも、近年注目しているのがdポイント関連のサービスです。
スマートライフ事業の項目でも触れましたが、リクルートHD<6098>社との戦略的業務提携や他業種のdパートナーの拡大により、dポイントによるビックデータの蓄積をより精度の高いマーケティングサービスに活用していくことが予想されます。
dポイントクラブ会員数7000万人を突破(2018年度)、dポイントカード登録数3372万人(2018年度)と伸びてきており、囲い込んだ会員のデータをより上手く分析してマーケティングに生かしていければ、強力な武器の一つとなっていくでしょう。
▽NTTドコモ<9437 >の売上高と利益率
(18年3月期決算よりIFRSに移行)
事業年度 / 売上高(18年3月期より営業収益)/営業利益 / 経常利益 / 当期純利益
2015年3月期 / 4,383,397 /639,071 / 643,883 / 410,093
2016年3月期 / 4,527,084 / 783,024 / 778,021 / 548,378
2017年3月期 / 4,584,552 / 944,738 / 949,563 / 652,538
2018年3月期 / 4,762,269 / 986,960 / 1,141,690 / 790,830
2019年3月期 / 4,840,849 / 1,013,645 / 1,002,635 / 663,629
単位:百万円
NTTドコモ<9437 >の過去の売上高を見ていくと、非常に高い水準で安定していることがひと目で分かります。
次回は、キャッシュフローから分析を続けていきたいと思います。
お忙しい中恐れ入りますが、何卒ご確認宜しくお願い致します。
毎日執筆中のブログでは、チャート画像付きで株式市場で注目されているテーマ株や個別株などの分析を行っています。
一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:薬味多めで
ブログ名:個人投資家最前線
ツイッター:@yakumioomede
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※2020年3月4日7時00分に執筆
いつもお世話になっております。薬味多めで(@yakumioomede)です。
本日は、NTTドコモ<9437 >が長期的に保有できる銘柄なのか、徹底的に調べていきたいと思います。
■NTTドコモ<9437>が展開する事業
NTTドコモ<9437>のグループ企業の事業セグメントは、3つの事業セグメントに分けられます。
▽通信事業
携帯電話の販売、及び回線の貸し出しを主とする事業セグメントです。近年ではドコモ光の契約数拡大による、サービス収入の増加が業績に寄与しています。
▽スマートライフ事業
dポイント、dマーケットを中心としたサービス関連の事業セグメントとなります。
dポイントなどはリクルートHD<6098>社との戦略的業務提携によりアカウントの連携を行うことで相互にマーケティング力を強化したり、ミスタードーナッツやファミリーマート<8028>を含め、dパートナーの拡大が続いています。
19年3月期の収益の落ち込みは、らでぃっしゅぼーや株式会社の売却費用の減少やコンテンツサービスの売上定価、金融決済サービスの収入の低下などが影響しているようです。
▽その他事業
法人営業やIoT関連事業、AI関連サービスやベンチャー支援などが含まれる事業セグメントです。
■NTTドコモ<9437>の分析
▽NTTドコモ<9437>の事業環境に関して
MVNOが少しづつシェアを伸ばしているが、大手キャリア3社(ドコモ、au、Softbank)の圧倒的優位は揺ぎありません。2019年12月20日に発表された、総務省によるデータでは、携帯電話の契約数における事業者別のシェアは以下のようになっています。
NTTドコモ:38.1%
au:27.9%
Softbank:21.4%
出典:総務省(2019年)「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(9月末)」
契約電話の契約数の、およそ40%をドコモが締めています。2015年度の42.5%と比較すると低下となっていますが、まだシェア1位となっています。
サービス開始目前に迫った5Gサービスでは、5G回線の特徴を活用した新たなサービスを提供していくことが予想されます。今後も圧倒的な顧客基盤を元に、業界をリードしていくことが考えられますね。
▽NTTドコモ<9437>の会社の強み、武器
NTTドコモ<9437>の強みは、先程も挙げた圧倒的な顧客基盤が挙げられます。その中でも、近年注目しているのがdポイント関連のサービスです。
スマートライフ事業の項目でも触れましたが、リクルートHD<6098>社との戦略的業務提携や他業種のdパートナーの拡大により、dポイントによるビックデータの蓄積をより精度の高いマーケティングサービスに活用していくことが予想されます。
dポイントクラブ会員数7000万人を突破(2018年度)、dポイントカード登録数3372万人(2018年度)と伸びてきており、囲い込んだ会員のデータをより上手く分析してマーケティングに生かしていければ、強力な武器の一つとなっていくでしょう。
▽NTTドコモ<9437 >の売上高と利益率
(18年3月期決算よりIFRSに移行)
事業年度 / 売上高(18年3月期より営業収益)/営業利益 / 経常利益 / 当期純利益
2015年3月期 / 4,383,397 /639,071 / 643,883 / 410,093
2016年3月期 / 4,527,084 / 783,024 / 778,021 / 548,378
2017年3月期 / 4,584,552 / 944,738 / 949,563 / 652,538
2018年3月期 / 4,762,269 / 986,960 / 1,141,690 / 790,830
2019年3月期 / 4,840,849 / 1,013,645 / 1,002,635 / 663,629
単位:百万円
NTTドコモ<9437 >の過去の売上高を見ていくと、非常に高い水準で安定していることがひと目で分かります。
次回は、キャッシュフローから分析を続けていきたいと思います。
お忙しい中恐れ入りますが、何卒ご確認宜しくお願い致します。
毎日執筆中のブログでは、チャート画像付きで株式市場で注目されているテーマ株や個別株などの分析を行っています。
一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:薬味多めで
ブログ名:個人投資家最前線
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