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引き続き中小型株優位の相場展開に【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
18日の日経平均は下落。100.30円安の22355.46円(出来高概算11億1000万株)で取引を終えた。中国・北京の感染拡大やテキサス州の入院数の急増など、新型コロナ感染第2波への警戒からまちまちだった米国市場の流れを受けて、売り優勢の相場展開となった。グローベックスの米株先物の下げやアジア市場の弱い流れが嫌気され、前場半ばには一時22125.35円まで下げる局面もみられた。その後は日銀のETF買い入れへの思惑等もあってか下げ渋る中、後場寄り付き直後には22432.25円まで回復。しかし、僅かに上昇に転じることが出来ず、大引けにかけてもこう着感の強い相場展開が続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、空運、鉱業、石油石炭、不動産、ゴム製品が軟調。半面、海運、その他製品、情報通信、パルプ紙、金属製品がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ファミリーマート<8028>、KDDI<9433>が軟調。一方で、ソフトバンクG<9984>が下支えとなった。

日経平均は一時前日比で23円安程度まで下げ幅を縮めたが、ファーストリテのマイナスインパクトもあって、上昇に転じることは出来なかった。そのため、短期筋のショートカバーを意識させる流れも期待できず、グローベックスの米株先物の弱い値動きもあって、様子見姿勢が強まったようである。これにより東証1部の出来高は11億1000万株、売買代金は辛うじて2兆円を上回る低水準であった。

一方で、個人主体の資金は新興市場にシフトしており、マザーズ指数、JASDAQ平均はいずれも3日続伸となった。資金回転が効いている需給状況であり、過熱感が警戒視されている銘柄においても、利食い後に改めて参入するといった流れになっているようである。また、値動きの良さも手伝って、機関投資家による資金流入も意識されているようであり、中長期的な物色に向かわせているようである。明日も引き続き中小型株優位の相場展開になりそうだ。




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