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10億株を下回る薄商いとなり、模様眺めムードの強い相場展開【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
17日の日経平均は続落。73.94円安の22696.42円(出来高概算9億9900万株)で取引を終えた。TSMCの設備投資計画の引き上げを受けた半導体株の強い値動きもあり、朝方は小じっかりで始まり、寄り付き直後には22857.82円まで上げ幅を広げる場面もみられた。しかし、その後はこう着感の強い相場展開となり、中国市場の不安定な値動きもあって利食い優勢の展開に。後場に入ると都内の新型コロナウイルス感染者数の増加が伝えられる中、様子見ムードの強い展開となった。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは「GoToキャンペーン」の運用を見直しが嫌気され空運が3%を超える下落。不動産、鉄鋼、海運、保険、パルプ紙、非鉄金属が冴えない。半面、電力ガス、医薬品、石油石炭、その他金融が小じっかり。指数インパクトの大きいところではファーストリテ<9983>が冴えない一方で、中外薬<4519>、アドバンテスト<6857>、エーザイ<4523>が下支え。

東証1部の売買高は7月3日以来の10億株を下回る薄商いとなり、模様眺めムードの強い相場展開だった。中国・上海指数は不安定な推移となったほか、グローベックスの米株先物も小動きであり、手掛けづらさが意識されていた。また、狭いレンジでのこう着が続いていることから、先物主導により仕掛け的な売買も入りづらい状況であった。材料株についてもマザーズ指数がマイナス圏で推移していることもあり、個人の活発な売買もみられずといったところだろう。

また、都内の新型コロナウイルス感染者数が増加傾向にある。検査数が増えているため想定されている面もあろうが、数値次第で短期的にマーケットに与える影響も大きいため、手控え要因になる。また、米国では来週から決算発表が本格化する。アマゾンなどの決算が控えているため、決算後の動向を見極めたい面もありそうだ。



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