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エイジア Research Memo(1):収益の安定性を強みに周辺事業の取り込みへ

注目トピックス 日本株
エイジア<2352>は企業向け電子メール配信システムの大手。電子メール配信システム「WEBCAS e-mail」の処理能力は業界トップクラスで、顧客導入実績は1,600社以上となっている。2013年10月に企業のWebサイトやメールマガジンの企画制作、コンサルティングサービスを行うFUCAを子会社化し、2014年3月期より連結決算での業績開示を行っている。

2014年3月期の連結業績は、売上高が1,007百万円、営業利益が242百万円となった。単独業績ベースでは、売上高が前期比23.6%増、営業利益が同73.8%増となり、営業利益ベースでは5年連続増益となった。国内景気の回復を追い風に、企業のIT投資が活発化してきたことで、主力の「WEBCAS」シリーズの受注が好調に推移したのが主因だ。

2015年3月期の会社計画は幅を持たせた開示となっており、中心値で見ると売上高は前期比14.2%増、営業利益は8.4%増となる見込み。利益率が若干低下するが、これは開発部門の人員強化により、人件費率が若干上昇することが要因。2014年5月22日にはWEBCAS DB creatorを発表、6月より販売開始となっており、顧客数の増加だけでなく、顧客当たり売上高の拡大も進めていく。

売上高の7割弱はクラウドサービスを中心としたストック型売上で占められており、収益の安定性が高いことが同社の強みの1つとなっている。強固な収益基盤を支えに、今後は子会社で展開するメールマガジンやWebサイト制作など周辺事業を含めた形で、「eコマース企業の売上UPソリューション」を提供する会社として成長を目指していく。周辺事業に関しては、引き続きM&Aを積極的に行っていく方針だ。

■Check Point
・5年連続で増収増益、更なる成長ステージへ
・今後も大手企業の更新需要を中心に底堅い売上げが続く見通し
・収益の拡大が続けば増配が継続される可能性が高い

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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