注目銘柄ダイジェスト(前場):ニコン、太陽誘電、JDIなど
[14/08/08]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
ニコン<7731>:1436円(前日比-148円)
急落で年初来安値更新。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は35億円で前年同期比42%減益、通期予想は630億円から530億円にまで下方修正している。第1四半期の市場予想は収支均衡ラインが見込まれていたため、上振れの着地となっているが、通期の市場予想600億円水準を大きく下回るまでの下方修正はネガティブに捉えられる。デジタルカメラの計画引き下げが下方修正の背景、出荷減に歯止めが掛からない限りは、悪材料出尽くし感は強まりにくいとも。
太陽誘電<6976>:973円(同-104円)
急落で年初来安値更新。前日に発表した決算が嫌気材料になっている。第1四半期営業損益は6.5億円の赤字で前年同期比39.3億円の損益悪化に。市場予想は15億円の黒字レベルであったとみられる。一過性の費用計上の影響もあったとみられるが、それを織り込んでも会社計画を下振れているようだ。上半期計画は65億円から25億円にまで下方修正、通期計画は据え置きだが、下振れの可能性は大きいといった見方に。村田製作所<6981>とのコンデンサのシェアの広がりなども警戒材料に。
JDI<6740>:510円(同-57円)
急落。前日発表した第1四半期決算を嫌気。営業損益は127億円の赤字に転落、前年同期比では190億円の損益悪化となった。会社計画比ではインラインのもようだが、市場想定は下振れる格好になっている。また、新製品寄与の期ズレの可能性もあるとして、もともと保守的としていた上半期計画の下振れリスクなども会社側では示唆しているようだ。上場来安値水準に急接近する展開となっている。
ロート製薬<4527>:1435円(同-212円)
急落。第1四半期営業利益は7億円で前年同期比75.5%減、上半期予想は65億円から50億円に下方修正している。減益は見込まれていたものの、予想以上の収益悪化と受け止められている。国内事業が、駆け込み需要の反動減や販促費の増加で営業赤字に転落している。三菱UFJでは、業績不透明感の高まりを映して投資判断を「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価は1100円としている。
戸田建設<1860>:481円(同+34円)
大幅高で年初来高値更新。前日に発表した決算内容が好感される形に。第1四半期営業利益は50億円で前年同期比30%増益、期初の通期予想39億円を大きく上回る水準となっている。上半期予想は従来の5億円の赤字から一転して41億円の黒字に、通期では39億円から54億円に上方修正しているが、さらなる上振れの可能性が高いとみられている。工事採算の改善などが収益向上の背景に。
ストライダーズ<9816>:71円(同+9円)
賑わう。スリランカの投資銀行グループであるアジアキャピタル社との業務提携を発表したことが材料視されている。アジアキャピタル社はスリランカでのカジノ関連産業に関する資料を同社へ提供するほか、同社が顧客にカジノ関連のコンサルティング活動を行うことを支援する。なお、同時に発表した第1四半期営業損益は2600万円の黒字で着地している。
スターバックス<2712>:1186円(同-7円)
もみあい。JPX日経インデックス400の構成銘柄の入れ替えが発表され、同社は新規採用となっている。これに伴いパッシブファンドからの資金流入が見込まれるものの、新規採用は事前に予想されておりサプライズはないとの見方に。なお、大和では、JPX日経400のパッシブ連動資産を5000億円と仮定し、同社については1.0億円程度の売買インパクトと試算している。
PCDEPO<7618>:930円(同+56円)
買い先行。端末込みで月1609円からの格安スマホを発売すると報じられたことが材料視されている。端末はコヴィア社の「CP-F03a」を使用し、4.5型液晶で基本ソフト(OS)は「アンドロイド」を搭載すると。同社によると「業界で最も安い価格帯になる」見通しとも伝わっており、格安スマホ関連として関心が高まる格好に。
シナジーM<3859>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。ヤフー<4689>が、TOB(株式公開買い付け)によって完全子会社すると発表したことが材料視されている。1株1006円でTOBを実施し、取得総額は約93億円となる見込み。ヤフーが持つビッグデータを蓄積・分析するシステムと、同社の顧客情報管理(CRM)システムを組み合わせ、効果的な広告配信などに生かすと。
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