注目銘柄ダイジェスト(前場):スズキ、サニックス、アゼアスなど
[14/10/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
スズキ<7269>:3133.5円(前日比-57.5円)
大幅に4日続落。7-9月期営業利益は前年同期比1割強少ない400億円程度になったもようと報じられている。8四半期ぶりの減益決算となるようだ。国内ウェイトが高いため、消費増税の影響が響く状況と見られている。会社計画線だが、市場の焦点は増益キープの有無といったレベルであったようだ。下半期もダイハツ<7262>の攻勢の影響が警戒され、先行き懸念は残すもよう。
日産自動車<7201>:961円(同-21.7円)
売り優勢。米国株安、為替の円高進行など外部環境の悪化を背景に、主力株は総じて売り先行の展開になっている。こうしたなか、同社にとって相対的に注目度の高い中国自動車販売は、9月は前年同月比2.5%増にとどまり、19ヶ月ぶりの低い伸びとなっている。同社に関しては同20%減、3ヶ月連続での減少となっているもよう。
サニックス<4651>:520円(同-42円)
急落。経済産業省では、太陽光発電施設の新規認定を一時停止する検討に入ったと報じられている。既存事業者の新増設も凍結するもよう。また、太陽光発電の買い取り価格も引き下げる方針と。シティでは、予想されたとはいえ、想定を上回るスピードでの買取価格下落と新規受付停止となる今回の報道はサプライズとしている。太陽光エネシステムメーカーなども、将来需要が計画より早期に縮小することにで、業績を悪化させる可能性があると指摘。
アゼアス<3161>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。防護服が主力の銘柄であり、エボラ出血熱の対策銘柄として人気化する状況となっている。米国内で初感染を受けて、前日の米国市場では防護服関連銘柄が急騰しており、アイバイオは2営業日で株価が3倍になっている。米国関連株の上昇も刺激となって、短期資金の関心が集中する格好にも。なお、東証2部では日本アビオ<6946>なども関連銘柄として急伸している。
SUMCO<3436>:1068円(同-59円)
大幅に5日続落。米国半導体関連株の下落が弱材料視される格好に。先週末のSOX指数は6.9%安、昨日も2.1%安となっている。指数構成銘柄ではないものの、マイクロチップの業績見通し引き下げを受けて、半導体関連全般に業績懸念が強まる状況となっている。また、本日はインテルの決算発表を控えており、引き続き先行きの不透明感も拭えない状況のようだ。
高島屋<8233>:903円(同+18円)
しっかり。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は122億円で前年同期比9.5%増、従来予想の117億円を上振れての着地となった。つれて、通期予想は310億円から320億円に上方修正へ。首都圏で高額品の販売が好調なほか、外国人観光客の増加なども追い風になっている。サプライズは限定的ながら、消費増税の影響などで低調な決算も多い小売りセクターの中では、相対的に底堅い状況を好材料視する動きにも。
ドンキホーテHD<7532>:6140円(同+40円)
堅調。ドイツ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も5900円から7300円に引き上げている。消費税引き上げ後に本格化した顧客層の拡大策が想定以上に成果を発揮し、競合企業との販売や業績格差につながっていると指摘。今6月期の計画比上振れを再確認するほか、来期以降の業績を上方修正している。今期営業利益は会社計画比25億円の超過を見込んでいるもよう。
レオパレス21<8848>:548円(同+4円)
しっかり。シティではポジティブなレポートをリリースしている。9月度総受注高は94億円で前年比9%増、駆け込み需要でハードルが高かった前年同期を3ヵ月連続で上回っているが、住宅セクターで9月に受注増を達成したのは同社のみと指摘している。また、9月末入居率は86.3%と高い伸び率を持続、上半期営業利益は会社計画の40億円を上回る50億円になるとみているようだ。
ムゲンエステー<3299>:1082円(同+94円)
急反発。2014年12月期業績及び配当予想の上方修正を発表している。2014年12月期業績予想は連結営業利益で従来の26.1億円から30.0億円に、配当予想は12.0円から17.0円にそれぞれ修正。国内や東南アジアを中心とする個人富裕層の一棟賃貸マンションなどの投資用不動産への投資が活発化しているため。業績拡大を好感し、株価は商いを伴って上昇。
NVC<3394>:5220円(同+700円)
ストップ高。6日に「NVCテレビ会議クラウドサービス」がオムロン<6645>子会社のエフ・エー・テクノに導入されたと発表。今後の導入拡大への期待から資金流入が継続している。「NVCテレビ会議クラウドサービス」は他社のサービスに比べ、回線環境や利用端末に対して柔軟性があるほか、初期費用が不要な点などが優れているという。
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