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白鳩 Research Memo(9):ROEは17.1%と高水準、利益率向上でさらに向上する可能性

注目トピックス 日本株

■財務分析と業績

(1)財務分析

白鳩<3192>の2014年8月期末の自己資本利益率(ROE)は17.1%だった。2013年8月期末の30.4%からは大きく低下したが、これは増資によって自己資本が2013年8月末の258百万円から2014年8月末には611百万円に増加したためである。低下したとはいえ17.1%というROEの水準は、絶対評価においても、他企業との相対比較においても、高いROEであると評価できるものである。

ROE17.1%は、売上高当期利益率2.1%、財務レバレッジ(総資産/自己資本)4.59倍、及び総資産回転率(売上高/総資産)1.80回/年の積で構成されている。売上高当期利益率と総資産回転率は同社の業態に照らせば群を抜いて高いわけではないが、財務レバレッジが4.6倍と高いことが貢献した。※自己資本及び純資産は期首期末の平均

しかし、財務レバレッジの高さはバランスシートの弱さにも通じる。同社は上場時に増資したことで2014年8月末の自己資本比率が30.7%に高まり、財務レバレッジは3.26倍へと低下した。同社が2015年8月期以降も高いROEを実現できるかが同社への投資を考える上での1つのポイントになる。

弊社の試算では、同社の2015年8月期予想が達成されれば、ROEは23.5%に大きく向上することが予想される。財務レバレッジこそ低下するものの、売上高当期利益率が前年の2.1%から3.7%へと拡大することが貢献するためだ。弊社の試算において、総資産回転率は前期比横ばいと想定しているが、Eコマース企業である同社の業種特性、設備投資(有形)が一段落している点、在庫管理システム等に照らすと、総資産回転率は前年の1.81回/年からさらに上昇し、実際のROEは23.5%を上回ってくる可能性が高いと弊社ではみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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