ネクステージ Research Memo(5):車両価格の競争力を最重視、在庫の高回転率を実現
[15/02/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業戦略
(1)低価格・高商品回転率
インターネットの普及により、商品価格の比較が容易になった。また、多数の買取専門店の出現で中古車の査定がマニュアル化され、公平性が高まった。その結果、中古車が一物一価であるものの、消費者による商品と価格の比較が容易になった。
ネクステージ<3186>が最も重視しているのが、販売する車両価格の競争力である。価格訴求力が集客効果を高め、在庫の高回転率を実現するもととなる。高い商品回転率は、常に新しい在庫を展示するという好循環を生む。低価格戦略は、1台当たりの利益率が抑えられるものの、高い回転率が利益のボリュームを積み上げることになる。同社の来店客に対する成約率は、業界平均の約20%に比べ約50%程度と極めて高い。強い価格訴求力のおかげで、新規出店したエリアでも強い集客力を発揮する。
中古車の調達にオートオークションを利用するため、仕入の条件は同社も他社も同じだ。なるべく高値で売ろうとすると、滞留期間が長期化し、値下げを余儀なくされるおそれが出る。一方、安売りすれば、収益性が悪化する。継続的な低価格販売には、それを可能にする仕組みが必要となる。その仕組みの一端を、これから説明する専門店化やクロスセル、ローコスト・オペレーションが担う。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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