ネクステージ Research Memo(8):積極的に劣化部品を交換、品質向上で安全・安心を高める
[15/02/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業戦略
(4)仕入と品質改善
中古車販売は、仕入が売れ行きの8割方を決めると言われる。消費者から買い取れるクルマと売れるクルマは、必ずしも一致しない。ネクステージ<3186>は、販売店舗で売りやすい、年式が新しく、走行距離の少ない無事故の高品質商品の仕入に努めている。車両価格が100万円以上の高年式車を選ぶ客層は、付随商品やサービスを購入する割合が多く、クロスセルがしやすい。仕入部門は、売れるであろうエリア、車種、価格を想定して業務に当たっている。同社は仕入の9割以上をオートオークションに依存しているが、そこでの同社シェアは1%にも満たないため、仕入が今後の急成長の阻害要因とはならないであろう。
中古車購入時の心配事は、年式や走行距離がわかるものの、前の所有者がどのような利用とメンテナンスをしていたかが不明なことである。同社は、仕入れた自動車を自社のPDI(Pre Delivery Inspection)センターで品質チェック、洗浄・室内清掃、写真撮影、展示前整備、陸送手配をして各販売店舗に送るシステムを採っている。その際、将来の故障や事故の原因になりそうな、劣化した部品の交換を行っている。販売商品の品質を改善して、購入者の安全・安心を高めている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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