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アイスタイル Research Memo(9):開発投資等を織り込むが、通期も期初計画を上回る可能性大

注目トピックス 日本株
■業績見通し

(1)2015年6月期業績見通し

アイスタイル<3660>の2015年6月期の業績は、売上高が前期比3.1%増の7,359百万円、営業利益が同46.3%減の254百万円、経常利益が同43.9%減の258百万円、当期純利益が同685.7%増の110百万円と期初計画を据え置いている。2015年4月以降の主要クライアントの広告予算配分など未確定な部分が多いためだが、利益ベースでは既に第2四半期までで通期計画を超過していることから、会社計画を上回る可能性は高いと弊社ではみている。

ただ、スマートフォン向けサイトのリニューアルや新サービスの開発投資を、2015年6月期下期から2016年6月期上期にかけて一段と強化する計画のため、下期の利益水準としては上期より低くなる見通し。キャッシュアウトベースの開発費は、期初計画の600百万円から750百万円(上期300百万円、下期予定450百万円)に積み増しており、業績面ではより下期に費用の比重が掛かる格好になるという。

サイトリニューアルのスケジュールに関しては、第3四半期にブラウザベースの「@cosme」のタイムライン化を実施し、次いでグループサイトのタイムライン化、外部コンテンツとの連携と段階的に進めて、2015年末にスマホアプリのリニューアルを行うことで、完了する。このため、スマートフォン広告の売り上げに関しては2016年6月期より計上される見込みだ。逆にPC広告(主にバナー広告)の伸びは厳しいと想定している。また、タイアップ広告に関してはクライアント企業においての評価が高いものの、楽観視できないとしている。

小売事業に関しては下期も引き続き、既存店舗が好調を持続するものと予想される。また、新規出店に関しては今のところ予定はないが、条件に合致する物件があれば出店は積極的に進めていく考えだ。

美容事業支援事業に関しては「ispot」事業を中心に収益改善を進めていくが、美容サロンの予約・検索サイトでは競合のホットペッパービューティ?が売上規模で約300億円と圧倒的なシェアを握っており、成長を図るためには新たなビジネスモデルを構築する必要がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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