テクノアルファ Research Memo(5):油水分離フィルターや半導体外観検査装置など注目新商材を投入予定
[15/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(3)注目商材
テクノアルファ<3089>はこうしたなかで、2015年11月期に売上成長が期待される注目商材としては、環境機器の中の油水分離用のSiCフィルターが挙げられる。同製品はデンマークのLiqTech社製のもので、欧州や中国での多くの原油採掘プラントで採用されている。国内のプラント関連メーカーで試験してもらったところ、従来製品よりもろ過性能等が高いとの評価を得ており、数社からの受注が見込まれる。売上高としては2015年11月期後半から寄与し、50百万円程度が見込まれる。同製品は消耗品となるため、一旦採用されると安定した売上げが期待できるだけに今後の動向が注目される。
また、全国中小企業団体中央会の「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」に採択された3つの案件のうち、半導体外観検査装置については展示会などで評価が高く、2015年11月期中の販売の目途が立ってきている。同装置は最先端の画像処理技術を応用する事により、半導体ワイヤーボンディング後の外観目視検査工数を大幅に削減できる。また国内工場の海外進出が進む中、海外工場でも国内と同品質が保て、品質の安定化につながると期待されている。本装置は連結子会社のペリテックとの共同開発で、製造は神奈川事業所で行う予定となっている。
次世代対応チップ搭載装置については、2015年末もしくは2016年初めごろに製品化できるよう開発を進めている。同装置はこれまで培ってきた画像処理技術と卓上型のチップマウント技術を組み合わせ、小型で高精度、尚且つユーザーフレンドリーな装置となり、これまで市場に無い画期的な価値を生み出すと期待される。
その他、ペリテックは静岡大学と共同で自律神経活動を解析可能な高性能心電図計測システムを開発している。5月頃に製品発表を行い、2015年11月期中の販売を目指していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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