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ソーバル Research Memo(1):主力のファームウェアの受注が好調で5期連続で増収増益

注目トピックス 日本株
ソーバル<2186>は、2015年4月10日に2015年2月期連結決算を発表した。本社移転と人員増強というコストアップ要因があったにも関わらず、売上高・利益ともに当初計画を上回る着地となった。5期連続の増収・増益で、売上高は過去最高を更新した。

主力のファームウェアを中心に受注が順調に伸びた。もともと案件が豊富にあったことに加え、新規顧客の開拓や、既存顧客でも従来とは別の部署からの受注も増えた。また、高い利益率が見込める付加価値の高い案件の受注も拡大した。さらに、本社の移転に伴い、今まで分散していた技術者が本社オフィスに集約され、より多くの受注を効率的にこなせるようになったことが、売上増だけでなく、利益押し上げの大きな要因となった。加えて、子会社の(株)MCTECも構造改革によって黒字化し、通期で黒字化を達成した。独自の教育制度によって、新卒社員のほぼ全員が入社1年以内に収益貢献できる体制が整い、新卒者がコストアップの要因になりにくくなっている点も見逃せない。

この好業績を背景に、同社は配当性向を従来の30%から35%に上げ、当初予想に比べ、さらに増配することを決めた。

また、2015年2月期は、同社にとって今後の成長のための大きな節目の年にもなった。下半期に3つの大きなトピックスが挙げられるからである。第1は、トップ交代が決まったこと、第2は、同社にとって3件目のM&Aが実現したこと、第3は、その他事業の1つであるRFIDの売却である。トップ交代の決定は、創業者である推津順一(しいづじゅんいち)社長の次の世代の経営者を時間をかけて育成するという意味を持ち、M&Aは、新市場への進出に加え、今までほとんど手つかずであった関西市場の開拓という2つの大きな意味を持つ。RFID事業の売却は、事業の集中と選択を行うことで、成長の持続性をより確かなものにしようという戦略である。いずれのトピックスも同社の深謀遠慮が働いていると言え、高く評価できよう。

さらに、15年2月期は、同社が長年抱えてきた課題も解決が進んだ。まず、足元の最大の課題である優秀な人材確保に関しては、15年春の新卒採用が72人と前年に比べ23人増えた。インターンシップを行うなど、人材確保策に努めたのが奏功した。その結果、16年2月期は、M&Aと併せて、連結の社員数が1,000人を越えることが確実になった。1,000人を越えることによって、大型の案件受注ができる体制になる。

また、中長期的な課題である新領域への販路拡大では、M&Aの他に、独自に医療系分野に進出した。X線デジタル撮影装置の制御システムソフトなどの開発を行う。

同じく、中長期的な課題としての特定顧客からの脱却も進んでいる。ソニー<6758>及び同グループからの売上増など、従来の主要顧客であるキヤノン<7751>の売上を維持しつつ、キヤノン及び同グループ以外の顧客からの受注も拡大し、特定の顧客に依存するリスクも低下傾向にある。

2016年2月期通期の業績予想も引き続き増収・増益となっている。しかし、この予想には、関西での受注を想定していないなど、かなり保守的な内容になっている。中期的な経営目標と照らし合わせても、上振れする可能性は十分にあると見られる。また、増配予想となっており、投資家への利益還元にも力を入れる姿勢が明確に打ち出されている。好業績への期待に支えられた株価上昇期待と併せて、目の離せない銘柄と言えよう。

■Check Point
・事業リスク低減のために受注先を分散
・新体制の構築、事業拡大のM&A、事業の選択と集中を進める
・課題克服によって成長のスピードを加速

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)



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