クロス・マーケティンググループ<3675>アジアNo.1 に向けた土台づくりが着実に進む
[15/11/19]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』11月9日放送において、クロス・マーケティンググループ<3675>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
Q、まずは会社紹介からお願いします。
同社の起源は、2003 年4 月に設立されたネットリサーチ事業を主力とするマーケティング・リサーチ会社、株式会社クロス・マーケティング。2006 年5 月に( 株)EC ナビ(現( 株)VOYAGE GROUP<3688>) とその子会社リサーチパネル(モニター管理会社) と資本・業務提携した。2008 年10 月の東証マザーズ市場上場を機に積極的なM&A を通じた事業基盤の拡大に注力、2013 年6 月に( 株) クロス・マーティンググループを新設し持ち株会社制へ移行した。
主力のリサーチ事業の事業規模は大手のインテージホールディングス<4326>、マクロミル等に次ぐ2 番手グループを形成。顧客は、電通リサーチ(当時) などの大手市場調査会社が主体であったが、2008 年の東証マザーズ市場上場前後から一般事業会社向けに注力したことにより、顧客基盤を拡大している。
同時に、積極的なM&A を通じ国内外での事業基盤の拡大にも着手。国内では、2011 年8 月に( 株) インデックスからモバイル向けソリューション事業の一部を譲受、IT ソリューション事業を開始。2015 年2 月にはマーケティング・リサーチの企画設計、実施及びコンサルを手掛けるR&D (リサーチ・アンド・ディベロプメント) を関連会社から連結子会社化した。
Q、同社の強みは何でしょうか?
同社の強みは、主力のインターネットリサーチにおいて、180 万人超のアンケートモニターを保有しており、アンケートの回収力という点において国内最大規模の1つであること。加えて、アンケート作成が自動化され、速さ、安さが主流となるなかで、ユーザ企業のニーズに合わせたより精度の高いデータを得るためアンケートをカスタマイズ設計していることを挙げることができる。これらが評価され、調査会社、広告代理店を通さない一般事業会社からの直接販売が拡大し、売上成長の原動力となっている。
加えて、アジア5ヶ国(2015 年6 月末時点: インド、インドネシア、中国(上海、香港)、ベトナム、シンガポール) に拠点を保有しており、グループとして日系企業のアジア地域への進出調査や、マーケティングなどを支援する体制を構築していることも強みとして挙げることができよう。
Q、足元の業績に関してお願いします。
2015 年12 月期第2 四半期(2015 年1 月- 6 月) 累計業績は、売上高が前年同期比75.2% 増の7,084 百万円、営業利益は同114.9% 増の539 百万円と大幅増収・営業増益となり、売上高、営業利益ともに半期ベースで過去最高を記録した。海外既存子会社の業績好調が主な要因。
Q、恩期の会社計画に関してお願いします。
2015 年12 月期の会社予想は期初計画(売上高14,733 百万円、営業利益945 百万円)のまま据え置かれた。成長を続けてきた国内リサーチ市場の伸びが鈍化していることから、同市場の動向をより精緻に見極めることが必要であると判断し、利益を保守的に精査したためだ。
弊社では、2015 年12 月期の期初計画に対する進捗率が売上高48.1% (前年同期の期初計画比47.0%)、営業利益57.0% (同29.9%) となっていることなどを考慮すると、売上高はおおむね計画どおりだが、営業利益は上振れする可能性があると見ている。なお、同社は事業領域と事業エリアの積極的な拡大を行い、アジアNo.1 へ向けた土台づくりを加速するという中期経営計画(2015 年12 月期- 2017 年12 月期) を昨年11 月に公表した。
Q、最後に中期経営計画に関してお願いします。
8月には今年2月に子会社化したR&Dの影響を加味し目標数値(2017 年12 月期目標:売上高15,725百万円、営業利益1,440 百万円) を上方修正(同: 売上高17,985 百万円、営業利益1,545 百万円)した。
7月にグループ内の重複した組織を集約する組織変更を実施したことに加えて、9月に未進出であったタイに拠点を設置するなど、アジアNo.1 に向けた土台づくりが着実に進んでいる。弊社では足元の業績推移を見守る一方で、同社が中期経営計画で打ち出している成長戦略の進展、その具体化の動きについて注目している。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
<TM>
Q、まずは会社紹介からお願いします。
同社の起源は、2003 年4 月に設立されたネットリサーチ事業を主力とするマーケティング・リサーチ会社、株式会社クロス・マーケティング。2006 年5 月に( 株)EC ナビ(現( 株)VOYAGE GROUP<3688>) とその子会社リサーチパネル(モニター管理会社) と資本・業務提携した。2008 年10 月の東証マザーズ市場上場を機に積極的なM&A を通じた事業基盤の拡大に注力、2013 年6 月に( 株) クロス・マーティンググループを新設し持ち株会社制へ移行した。
主力のリサーチ事業の事業規模は大手のインテージホールディングス<4326>、マクロミル等に次ぐ2 番手グループを形成。顧客は、電通リサーチ(当時) などの大手市場調査会社が主体であったが、2008 年の東証マザーズ市場上場前後から一般事業会社向けに注力したことにより、顧客基盤を拡大している。
同時に、積極的なM&A を通じ国内外での事業基盤の拡大にも着手。国内では、2011 年8 月に( 株) インデックスからモバイル向けソリューション事業の一部を譲受、IT ソリューション事業を開始。2015 年2 月にはマーケティング・リサーチの企画設計、実施及びコンサルを手掛けるR&D (リサーチ・アンド・ディベロプメント) を関連会社から連結子会社化した。
Q、同社の強みは何でしょうか?
同社の強みは、主力のインターネットリサーチにおいて、180 万人超のアンケートモニターを保有しており、アンケートの回収力という点において国内最大規模の1つであること。加えて、アンケート作成が自動化され、速さ、安さが主流となるなかで、ユーザ企業のニーズに合わせたより精度の高いデータを得るためアンケートをカスタマイズ設計していることを挙げることができる。これらが評価され、調査会社、広告代理店を通さない一般事業会社からの直接販売が拡大し、売上成長の原動力となっている。
加えて、アジア5ヶ国(2015 年6 月末時点: インド、インドネシア、中国(上海、香港)、ベトナム、シンガポール) に拠点を保有しており、グループとして日系企業のアジア地域への進出調査や、マーケティングなどを支援する体制を構築していることも強みとして挙げることができよう。
Q、足元の業績に関してお願いします。
2015 年12 月期第2 四半期(2015 年1 月- 6 月) 累計業績は、売上高が前年同期比75.2% 増の7,084 百万円、営業利益は同114.9% 増の539 百万円と大幅増収・営業増益となり、売上高、営業利益ともに半期ベースで過去最高を記録した。海外既存子会社の業績好調が主な要因。
Q、恩期の会社計画に関してお願いします。
2015 年12 月期の会社予想は期初計画(売上高14,733 百万円、営業利益945 百万円)のまま据え置かれた。成長を続けてきた国内リサーチ市場の伸びが鈍化していることから、同市場の動向をより精緻に見極めることが必要であると判断し、利益を保守的に精査したためだ。
弊社では、2015 年12 月期の期初計画に対する進捗率が売上高48.1% (前年同期の期初計画比47.0%)、営業利益57.0% (同29.9%) となっていることなどを考慮すると、売上高はおおむね計画どおりだが、営業利益は上振れする可能性があると見ている。なお、同社は事業領域と事業エリアの積極的な拡大を行い、アジアNo.1 へ向けた土台づくりを加速するという中期経営計画(2015 年12 月期- 2017 年12 月期) を昨年11 月に公表した。
Q、最後に中期経営計画に関してお願いします。
8月には今年2月に子会社化したR&Dの影響を加味し目標数値(2017 年12 月期目標:売上高15,725百万円、営業利益1,440 百万円) を上方修正(同: 売上高17,985 百万円、営業利益1,545 百万円)した。
7月にグループ内の重複した組織を集約する組織変更を実施したことに加えて、9月に未進出であったタイに拠点を設置するなど、アジアNo.1 に向けた土台づくりが着実に進んでいる。弊社では足元の業績推移を見守る一方で、同社が中期経営計画で打ち出している成長戦略の進展、その具体化の動きについて注目している。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
<TM>