ジーンテクノサイエンス<4584>バイオシミラー事業の成長期待は大きい
[16/03/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』3月3日放送において、ジーンテクノサイエンス<4584>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
Q、どういった会社でしょうか。
ジーンテクノサイエンス<4584> は、北海道大学発の創薬ベンチャー。バイオ医薬に特化し、バイオ後続品(以下、バイオシミラー) ではフィルグラスチムで日本のバイオシミラー・ガイドラインの下で国内初の上市実績を持つ。現在開発中の主要パイプラインだけで国内900 億円、世界では1 兆2000 億円相当のバイオシミラーの潜在市場があり、順調に事業化すれば10 年後には売上高で200 億円規模に拡大することが想定される。将来的に、「世界のバイオシミラーをリードする企業」になることを目指している。
Q、バイオ医薬に特化しているということですが、詳しく聞かせて下さい。
医薬品市場の中に占めるバイオ医薬品の比率は、2010 年の18% から2014 年には23% まで上昇し、今後も上昇傾向が続く見通しとなっている。こうしたなかで、主要なバイオ医薬品の特許が2020 年までに相次いで切れることから、バイオシミラー市場が急速に拡大していくことが予想されている。バイオ医薬品は高価で、医療費が膨張する要因にもなっているためだ。日欧に続いて米国でも2015 年に初のバイオシミラーの製造販売が承認されており、今後の成長市場であることに疑いの余地はない。
こうしたなか、日本でバイオシミラーの上市実績を持ち、開発から商用生産化に至るまでのノウハウを持つ同社にも注目が集まっている。2015 年に入ってから、8 月に持田製薬(株) <4534> とがん治療領域で、11 月には千寿製薬(株) と眼科治療領域でそれぞれ共同開発及び販売にかかる基本合意書の締結を発表しており、今後の開発体制強化が進んでいる。
Q、足元の業績はいかがでしょう。
2016年3月期第3四半期(15年4-12月)決算は、売上高が前年同期比6.7倍の9.75億円、営業損失が4.64億円(前年同期は6.52億円の損失)、経常損失が4.39億円(同6.19億円の損失)、四半期純損失が4.40億円(同6.20億円)と売上高が拡大したほか、赤字幅が縮小しています。
バイオシミラー事業において好中球滅少症治療薬「フィルグラスチムBS」の富士製薬工業と持田製薬による販売が順調に推移しており、経営基盤の安定感が増している。また、バイオシミラーへの製薬会社の関心が高まりつつある。新たな事業の進展としては、昨年11月に千寿製薬と眼科領域におけるバイオシミラーに関わる資本業務提携基本合意書を締結した。
なお、16年3月期通期については、昨年11月に修正した計画を据え置いている。安定的な経営環境をより強固に構築する目的で、引き続きバイオシミラー事業を強化するとともに、更なる成長性を見込んで広くヘルスケア関連分野で医療機器、診断薬、再生医療などについてもリサーチを進め、早期の事業化の可能性に取り組む。
Q、中長期的な見通しについても教えてください。
バイオシミラーの開発パイプラインでは、2016 年より順次臨床試験に入り、上市目標としている時期は早くても2019 年以降となる。このため、当面はフィルグラスチムバイオシミラーの収益、提携済みの開発パイプラインにおける開発マイルストン収益及び新たな提携先からの契約金収入などによって開発費をカバーする状況が続くとみられる。ただ、2020 年以降の成長期待は大きく、2021 年頃までにバイオシミラー事業で100 億円規模への伸長を目指すとしている。
また、今後の開発の進捗状況並びに、新たな共同開発先企業との契約締結に向けた動きなどが注目される。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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Q、どういった会社でしょうか。
ジーンテクノサイエンス<4584> は、北海道大学発の創薬ベンチャー。バイオ医薬に特化し、バイオ後続品(以下、バイオシミラー) ではフィルグラスチムで日本のバイオシミラー・ガイドラインの下で国内初の上市実績を持つ。現在開発中の主要パイプラインだけで国内900 億円、世界では1 兆2000 億円相当のバイオシミラーの潜在市場があり、順調に事業化すれば10 年後には売上高で200 億円規模に拡大することが想定される。将来的に、「世界のバイオシミラーをリードする企業」になることを目指している。
Q、バイオ医薬に特化しているということですが、詳しく聞かせて下さい。
医薬品市場の中に占めるバイオ医薬品の比率は、2010 年の18% から2014 年には23% まで上昇し、今後も上昇傾向が続く見通しとなっている。こうしたなかで、主要なバイオ医薬品の特許が2020 年までに相次いで切れることから、バイオシミラー市場が急速に拡大していくことが予想されている。バイオ医薬品は高価で、医療費が膨張する要因にもなっているためだ。日欧に続いて米国でも2015 年に初のバイオシミラーの製造販売が承認されており、今後の成長市場であることに疑いの余地はない。
こうしたなか、日本でバイオシミラーの上市実績を持ち、開発から商用生産化に至るまでのノウハウを持つ同社にも注目が集まっている。2015 年に入ってから、8 月に持田製薬(株) <4534> とがん治療領域で、11 月には千寿製薬(株) と眼科治療領域でそれぞれ共同開発及び販売にかかる基本合意書の締結を発表しており、今後の開発体制強化が進んでいる。
Q、足元の業績はいかがでしょう。
2016年3月期第3四半期(15年4-12月)決算は、売上高が前年同期比6.7倍の9.75億円、営業損失が4.64億円(前年同期は6.52億円の損失)、経常損失が4.39億円(同6.19億円の損失)、四半期純損失が4.40億円(同6.20億円)と売上高が拡大したほか、赤字幅が縮小しています。
バイオシミラー事業において好中球滅少症治療薬「フィルグラスチムBS」の富士製薬工業と持田製薬による販売が順調に推移しており、経営基盤の安定感が増している。また、バイオシミラーへの製薬会社の関心が高まりつつある。新たな事業の進展としては、昨年11月に千寿製薬と眼科領域におけるバイオシミラーに関わる資本業務提携基本合意書を締結した。
なお、16年3月期通期については、昨年11月に修正した計画を据え置いている。安定的な経営環境をより強固に構築する目的で、引き続きバイオシミラー事業を強化するとともに、更なる成長性を見込んで広くヘルスケア関連分野で医療機器、診断薬、再生医療などについてもリサーチを進め、早期の事業化の可能性に取り組む。
Q、中長期的な見通しについても教えてください。
バイオシミラーの開発パイプラインでは、2016 年より順次臨床試験に入り、上市目標としている時期は早くても2019 年以降となる。このため、当面はフィルグラスチムバイオシミラーの収益、提携済みの開発パイプラインにおける開発マイルストン収益及び新たな提携先からの契約金収入などによって開発費をカバーする状況が続くとみられる。ただ、2020 年以降の成長期待は大きく、2021 年頃までにバイオシミラー事業で100 億円規模への伸長を目指すとしている。
また、今後の開発の進捗状況並びに、新たな共同開発先企業との契約締結に向けた動きなどが注目される。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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