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ソーバル Research Memo(5):2017年2月期は増収増益予想ながら、保守的な業績予想

注目トピックス 日本株
■2017年2月期通期予想

ソーバル<2186>の2017年2月期の通期の連結業績予想は、売上高が前期比3.7%増の8,000百万円、営業利益が同1.6%増の620百万円、経常利益が同0.6%増の625百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.4%増の405百万円としている。低めの伸びを予想している理由として、同社によれば、日立グループからの自動車次世代技術関連の開発に関しては、技術的にこれからスキルを蓄積していく段階にあると考えていることから、同分野からの収益を低めに見ているためという。

しかし、自動車分野でそのようなことがあったとしても、業績予想の上振れが期待できる潜在的な要因は複数ある。すでに触れたが、例えば、もう1つの新事業領域である医療分野では、キヤノンの傘下に入る東芝メディカルシステムズからの新規受注の可能性がある。これは、まだ具体的に動いていないという理由から収益予想に入っていない。また、ソニーグループとの取引で東京オリンピック向けの放送機材関連の受注は、開催時期が近づくにつれて、右肩上がりで増えていく可能性がある。人員の拡充に伴って大型案件の受注件数も増加することが期待される。同社はもともと業績予想を保守的に見積もる傾向にあり、売上高、利益ともに予想を上振れる可能性が高いと考えていいだろう。

なお、配当については、2016年2月期よりもさらに増配する予定となっている。第2四半期末には1株当たり2円増の21円、期末にも1円増の21円とし、通期の合計で1株当たり42円の配当を計画している。同社の業績予想をもとにした配当性向は43.6%と16年2月期よりもさらに上昇する。また、配当に加えて、第2四半期末における株式保有者に対する株主優待も継続する。100株以上500株未満保有の株主には500円、500株以上保有の株主には2,000円のQUOカードとなっている。株主優待は個人投資家に好評で、個人株主の増加につながっているようである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)



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