FS Research Memo(1):中期事業方針として2020年4月期に売上高250億円、営業利益20億円を目指す
[16/07/21]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
フルスピード<2159>は、インターネット広告市場において、「創る機能」(アドテクノロジー開発)と「販売機能」(広告代理店)を一気通貫で展開するSPA型の事業モデルを展開している。ここ最近では、訪日インバウンド向けのアプリ「GoJapan」を使った販売プロモーション事業にも注力している。
2016年4月期の連結業績は、売上高が前期比26.4%増の15,061百万円、営業利益が同67.9%増の955百万円と大幅増収増益となった。アフィリエイト・サービスやDSP広告を中心としたアドテクノロジー事業が大幅伸長したことが主因だ。ここ数年でアドテクノロジー事業への開発投資を進めてきた結果、同事業の売上構成比は3年前の33.5%から52.7%に、セグメント利益の構成比は53.3%から69.7%に上昇しており、同社の収益をけん引する格好となっている。また、ソーシャルメディア関連広告の売上高についても、規模はまだ小さいものの、前第4四半期(2016年2月−4月)は前年同期比で9割増収となるなど、新たな成長事業に育ってきている。
2017年4月期の業績は、売上高が前期比12.9%増の17,000百万円、営業利益が同20.3%増の1,150百万円と2ケタ成長が続く見通し。アフィリエイト・サービスやDSP広告、ソーシャルメディア関連広告の成長に加えて、4月よりサービスを開始したスマートフォン向け動画広告サービス「PolymorphicAds(ポリモフィックアドス)」も下期からの収益貢献が見込まれている。なお、今期は開発基盤強化の一環として、東南アジアで拠点を構築することを計画している。
同社は中期事業方針として、2020年4月期に連結売上高25,000百万円、営業利益2,000百万円を経営目標として打ち出した。年平均成長率は売上高で13.5%、営業利益で20.3%となる。成長戦略として、インターネット広告市場の技術進化に対応するテクノロジー基盤の強化、成長領域特化型のサービス展開(ヘルスケア、訪日インバウンド)、成果にコミットできる運用・コンサルティング体制の拡充などに注力していく方針だ。訪日インバウンドでは、訪日用アプリとして中国で普及が進んできた「GoJapan」を使ったプロモーションサービスを中国に続いてその他アジア地域にも展開していく予定となっており、2017年4月期以降の収益貢献が予想される。
■Check Point
・16/4期は大幅増収増益で着地、高収益体質への事業構造転換が着実に進む
・スマートフォン向け広告市場は中期的に業績をけん引する主力サービスとして期待される
・ヘルスケア、訪日インバウンド等の成長領域に注力
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
2016年4月期の連結業績は、売上高が前期比26.4%増の15,061百万円、営業利益が同67.9%増の955百万円と大幅増収増益となった。アフィリエイト・サービスやDSP広告を中心としたアドテクノロジー事業が大幅伸長したことが主因だ。ここ数年でアドテクノロジー事業への開発投資を進めてきた結果、同事業の売上構成比は3年前の33.5%から52.7%に、セグメント利益の構成比は53.3%から69.7%に上昇しており、同社の収益をけん引する格好となっている。また、ソーシャルメディア関連広告の売上高についても、規模はまだ小さいものの、前第4四半期(2016年2月−4月)は前年同期比で9割増収となるなど、新たな成長事業に育ってきている。
2017年4月期の業績は、売上高が前期比12.9%増の17,000百万円、営業利益が同20.3%増の1,150百万円と2ケタ成長が続く見通し。アフィリエイト・サービスやDSP広告、ソーシャルメディア関連広告の成長に加えて、4月よりサービスを開始したスマートフォン向け動画広告サービス「PolymorphicAds(ポリモフィックアドス)」も下期からの収益貢献が見込まれている。なお、今期は開発基盤強化の一環として、東南アジアで拠点を構築することを計画している。
同社は中期事業方針として、2020年4月期に連結売上高25,000百万円、営業利益2,000百万円を経営目標として打ち出した。年平均成長率は売上高で13.5%、営業利益で20.3%となる。成長戦略として、インターネット広告市場の技術進化に対応するテクノロジー基盤の強化、成長領域特化型のサービス展開(ヘルスケア、訪日インバウンド)、成果にコミットできる運用・コンサルティング体制の拡充などに注力していく方針だ。訪日インバウンドでは、訪日用アプリとして中国で普及が進んできた「GoJapan」を使ったプロモーションサービスを中国に続いてその他アジア地域にも展開していく予定となっており、2017年4月期以降の収益貢献が予想される。
■Check Point
・16/4期は大幅増収増益で着地、高収益体質への事業構造転換が着実に進む
・スマートフォン向け広告市場は中期的に業績をけん引する主力サービスとして期待される
・ヘルスケア、訪日インバウンド等の成長領域に注力
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>