Fブラザーズ Research Memo(6):通期会社業績予想は据置きだが、上振れの可能性が高いだろう
[16/08/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(3) 2016年11月期連結業績の見通し
ファーストブラザーズ<3454>の2016年11月期会社業績予想は、売上高12,482百万円(前期比2.7倍)、売上総利益4,354百万円(同9.1%増)、営業利益3,052百万円(同7.8%増)、経常利益2,778百万円(同4.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,681百万円(同1.2%増)。期初予想が据え置かれた。ただし、第1四半期(12月−2月)に216,600株の自社株買いを実施したため、EPSの予想は232.8円から238.6円に若干上方修正となった。上期の進捗率は、売上高で67.7%、売上総利益で55.9%、営業利益で56.6%。
期初時点では通期の自己勘定投資物件の売却を取得価格ベースで70億円弱としていた。上期の売却はこのベースで52億円。下期は上期ほど自己勘定投資物件の売却を見込んでいないが、前年下期も自己勘定投資物件の売却がなかったことなどから、通期でも大幅増収予想見込み。
下期の売上総利益の会社予想は、1,918百万円(前年同期比66.4%増)となる。セグメント別の内訳は、投資運用事業が939百万円(同92.4%増)、投資銀行事業が980百万円(同47.4%増)といずれも増益見込み。
投資運用事業では引続きファンド保有物件の売却を進める方針。2016年6月16日の会社リリースでは、セイムボート投資を行っているファンドの保有物件の売却決定に伴い、ディスポジションフィー、インセンティブフィー及び投資銀行事業に計上されるセイムボート投資のキャピタルゲインが合計で前期の売上高の10%以上(455百万円以上)になると開示されるなど、下期の予想はほぼめどが付いているとしている。
投資銀行事業では、下期に入って大阪市の収益ビルの売却が開示されている。6〜7月に(株)みずほ銀行(みずほフィナンシャルグループ<8411>)、(株)りそな銀行(りそなホールディングス<8303>)からそれぞれ1,500百万円、1,130百万円の借入を行っており、物件取得も順調に進捗していることがうかがわれる。会社業績予想の前提の自己勘定投資による物件取得計画は通期で160億円だったが、上振れる可能性もあるだろう。
好調な物件取得による賃料収入の上積みに加え、不動産投資市場の活況を受け物件の売却価格が想定以上で推移しているため、VC投資先の破綻に関わる損失を吸収し、会社業績予想を上振れる可能性が高いだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 堀部 吉胤)
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(3) 2016年11月期連結業績の見通し
ファーストブラザーズ<3454>の2016年11月期会社業績予想は、売上高12,482百万円(前期比2.7倍)、売上総利益4,354百万円(同9.1%増)、営業利益3,052百万円(同7.8%増)、経常利益2,778百万円(同4.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,681百万円(同1.2%増)。期初予想が据え置かれた。ただし、第1四半期(12月−2月)に216,600株の自社株買いを実施したため、EPSの予想は232.8円から238.6円に若干上方修正となった。上期の進捗率は、売上高で67.7%、売上総利益で55.9%、営業利益で56.6%。
期初時点では通期の自己勘定投資物件の売却を取得価格ベースで70億円弱としていた。上期の売却はこのベースで52億円。下期は上期ほど自己勘定投資物件の売却を見込んでいないが、前年下期も自己勘定投資物件の売却がなかったことなどから、通期でも大幅増収予想見込み。
下期の売上総利益の会社予想は、1,918百万円(前年同期比66.4%増)となる。セグメント別の内訳は、投資運用事業が939百万円(同92.4%増)、投資銀行事業が980百万円(同47.4%増)といずれも増益見込み。
投資運用事業では引続きファンド保有物件の売却を進める方針。2016年6月16日の会社リリースでは、セイムボート投資を行っているファンドの保有物件の売却決定に伴い、ディスポジションフィー、インセンティブフィー及び投資銀行事業に計上されるセイムボート投資のキャピタルゲインが合計で前期の売上高の10%以上(455百万円以上)になると開示されるなど、下期の予想はほぼめどが付いているとしている。
投資銀行事業では、下期に入って大阪市の収益ビルの売却が開示されている。6〜7月に(株)みずほ銀行(みずほフィナンシャルグループ<8411>)、(株)りそな銀行(りそなホールディングス<8303>)からそれぞれ1,500百万円、1,130百万円の借入を行っており、物件取得も順調に進捗していることがうかがわれる。会社業績予想の前提の自己勘定投資による物件取得計画は通期で160億円だったが、上振れる可能性もあるだろう。
好調な物件取得による賃料収入の上積みに加え、不動産投資市場の活況を受け物件の売却価格が想定以上で推移しているため、VC投資先の破綻に関わる損失を吸収し、会社業績予想を上振れる可能性が高いだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 堀部 吉胤)
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