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SDエンター Research Memo(1):第1四半期は計画線で順調に進捗。フィットネスと新規事業の展開に注目

注目トピックス 日本株
SDエンターテイメント<4650>は北海道地盤の、ゲーム、ボウリング、映画など総合娯楽施設やフィットネスジムを全国で展開する企業。2014年1月にRIZAPグループ<2928>の傘下に入って以降事業構造改革を進め、現在は成長追求のステージに移行した。既存事業の拡大に加え、放課後デイサービスや認可外保育、介護などの新規分野にも進出している。

2017年3月期第1四半期決算は、売上高1,994百万円(前年同期比16.5%増)、営業損失9百万円(前年同期は営業利益2百万円)と増収減益で着地した。減益の理由はコンサルティング費用や賃料削減交渉の成功報酬など、一過性かつ期初に計画していた費用の発生によるもので、計画対比ではわずかに上回っての着地となった。

フィットネス事業では、有料プログラムの販売が順調で、各種KPIの改善も図られ、既存店ベースで在籍会員数が下げ止まった。GAME事業では、マクロ的な市場縮小が続くなか、「艦これアーケード」というヒット作の活用やコンサルを入れての店舗設計見直し、店舗のスクラップ・アンド・ビルドなどの各種施策で着実に体質強化を図っている。

今第1四半期の大きな進捗として、連結子会社を通じて展開する放課後デイサービスと認可外保育施設の新設オープンが挙げられる。前者は都心と横浜に1店舗ずつ、後者は世田谷に1施設をそれぞれオープンした。ともに11月の単月黒字を目指している。中期的には多店舗展開する計画で、各1号店の状況は試金石として注目される。

2017年3月期の通期予想は、売上高8,890百万円(前期比8.4%増)営業利益340百万円(同156.9%増)と、期初予想が維持されている。今期は、前期に見られた事業の再編・縮小、及びそれらに伴う一過性の費用計上は、第1四半期計上分以外には予定されていない。北海道の台風被害による間接的な影響などの懸念要因はあるが、一方で北海道を応援しようという動きもあり、現時点では通期予想は十分達成可能だと弊社では考えている。

■Check Point
・「フィットネス中期ビジョン」と策定し、中期成長エンジンとして位置づけ
・子会社化したエムシーツー、フォーユーともに順調な進捗をみせる
・17/3期は大幅な増収増益を見込む

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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